法廷会計学vs粉飾決算
東証・大証1部上場の中堅ゼネコン、真柄建設(金沢市)の倒産ネタ
結構、反響が良かったので、もう少し見ていきましょう。
真柄建設の倒産直前期(2007年3月期)の必要運転資金は、前期(2006
年3月期)17日分の売り上げ分が必要だったのに対して、41日(いずれも推定値)に悪化!
約2.4倍になっていました。
それを裏付ける証拠がここに!
粗利益率を見てみましょう。
(粉飾前)
6.7%(2006年3月期)
5.5%(2007年3月期)
(粉飾後)
5.7%(2006年3月期)
2.5%(2007年3月期)
どうですか?
粉飾前は、それ程大きく変わっていませんでしたが、粉飾後は、約2.3倍の開きがありました。
奇しくも、必要運転資金の差(2.4倍)と同じ!
ちなみに、自己資本比率を見ると
(粉飾前)
10.2%(2006年3月期)
10.8%(2007年3月期)
(粉飾後)
8.6%(2006年3月期)
5.4%(2007年3月期)
決算書をポカンと眺めていただけでは、騙されてしまいますね。
2007年頃には、「受注高水準 出足好調、営業益急回復」なんて言われていたようですが、なんか空しい…
一体、何人が騙されたのでしょうか?
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