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「人間の記憶には驚くほどの融通性がある。今日やっと営業費を賄っているにすぎない製品が、三年前には産業に革命をもたらすと期待されていたことを記憶している人は少ない。『製品ラインへのちょっとした付け足しとしてスタートした製品だが、それにしてはなかなかよくやっている』などと記憶している。期待を事前に書き留めておくことによってのみ、あとで検討するうえで必要な信頼できる記録を用意することができる。」
創造する経営者P80-81
人間の脳の記憶には限界があります。
一日前の記憶ですら、何時何分に何をしたかを正確に記憶できません。
逆に、正確に記憶できたら、本当に必要なことを思い出すのに時間がかかるでしょう。
一週間前の何時何分にビールを何倍飲んだかよりも、ビールを飲みすぎると痛風になるという知識の方がはるかに重要です。
それゆえ、一週間前の何時何分にビールを何倍飲んだかという記憶は残らないように設計されているのかも知れません。
また、人間の記憶は経験値の高いものを優先的に蓄積します。
経験値が高いということは、自分にとってプラスになっているからです。
これに対して、経験値の低いものは、失敗する確率が高く下手するとケガや生命の危険を伴うものです。
ということは、人間はどうしても自分にとって都合のいいことを優先して記憶し、自分にとって都合の悪いことは、
生命の危険を伴うような大きな失敗だけを記憶し、ちょっとした失敗は覚えていないということになります。
「経済的な業績は、差別化の結果である。」(創造する経営者P145)ことからして、差別化は標準化したサービスでは対応できないということです。
つまり、人間が生得的に備えている記憶力では、標準化したサービスを提供することだけで限界が訪れます。
差別化するためには、人間が生得的に備えている記憶力を超える必要があるということです。
では、どうすればいいか?
学習によって超えていくということです。
「期待を事前に書き留めておくことによってのみ、あとで検討するうえで必要な信頼できる記録を用意することができる。」という方法によって、人間の限界を超えていくということです。
「組織は個としての生身の人間の限界を乗り越える手段である。」(経営者の条件P83)ということですからね。
さて、あなたの記憶力の限界はどのあたりでしょうか?
記憶力の限界を超える習慣をもっていますか?

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