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「ほとんどの組織において、個人の貢献は組織としての使命に呑み込まれ、消えて見えなくなる。したがって、成果をあげる組織では使命が明確に規程されている。しかも組織としてあげるべき成果も、明確かつ誤解のないように定義されている。そして、可能な限り、測定できる形において成果が定義されている。また組織自らが、明確で客観的に明示された自らの使命に照らして自らの成果を評価し、判定できるようになっている。」
ポスト資本主義社会P75
特に入りたての新入社員にとっては、「個人の貢献は組織としての使命に呑み込まれ、消えて見えなくなる。」部分が大きいですね。
仕事の業務マニュアルを読みこなし、上司に気に入られること。
この二つに神経が集中していたように思います。
しかし、それだけで本当にいいのかを考えないといけないということです。
もし、業務マニュアルを読みこなし、上司に気に入られることに集中してしまうとどうなるでしょうか?
「マネジメントを欠くとき、組織は管理不能となり、計画は実行に移されなくなる。最悪の場合、計画の各部分が、それぞれ勝手なときに、勝手な速度で、勝手な目的と目標のものに遂行されるようになる。ボスに気に入られることのほうが、成果をあげることよりも重要になる。」
マネジメント中P14
成果が何なのかというのがわからない訳ですから、判断の基準は、目の前の力関係に依存せざるを得ないということです。
すなわち、上司に気に入られることを考える人は、組織の成果がなんなのかを理解していないことになりますね。
業務マニュアルにしても、「何のために?」ということに結びつかないとまずいということですね。
業務マニュアルが、仕事でミスをしないことだけに重点が置かれると「成果が打率であることを知らないならば、横並びを成果とし、弱みがないことを強みと誤解する。」(マネジメント中P101)という減点主義の人事になってしまうということです。
「リーダーが初めに行うべきは、自らの組織のミッションを考え抜き、定義することである。」
非営利組織の経営P2
「ミッションとは、組織に働く者全員が自らの貢献を知りうるようにするものでなければならない。」
非営利組織の経営P4
「組織に働く者全員」という部分が特に大事ではないでしょうか?
今日入社したばかりの新入社員でもわかるようなミッションでなければならないということです。
しかし、こうした社員教育が本当に行われているのか疑問が残りますね。
業務マニュアルをポンと渡され、与えられた仕事をそつなくこなすことが求められていることが多いような気がします。
それが、積もりに積もると…
「いわれたことしかできなければ有害なだけの存在となる。」(現代の経営下P138)というお荷物社員を大きく抱えてしまうことになってしまいます。
さて、あなたは入社当日に会社から何を求められたでしょうか?
「そのとおり、私はこの使命のために働いているのだ」と思えるような使命を伝えられたでしょうか?

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