



にほんブログ村
「まとまりのある仕事を与えられず、要素動作だけを教えられるとき、学んだことを捨てる能力は増大するどころか減少する。そのとき働く人たちは、知識や理解ではなく経験や習慣だけを獲得する。さらにまた、計画するどころか知る必要もなく単に実行しさえすればよいとするならば、あらゆる変化は働く人たちにとって理解不能なものと感じられ、心理的な安定に対する脅威を意味する。」
現代の経営下P135
これを読めば、まちがった仕事の仕方のことを書いてあるということがわかると思います。
しかし、これに似たようなことをやらされたり、やっていたことがあるかと質問したら、イエスという答えが返ってくると思います。
仕事は、習うより慣れろという世界です。
理屈よりも、マニュアルに書いてあるとおりに仕事をこなせば良いということです。
しかも、機械化が遅れていた分野では、人間が機械のように働いてもらう必要がありました。
そのような仕事では、「知識や理解ではなく経験や習慣だけを獲得」することがとても重要でした。
「あらゆる変化は働く人たちにとって理解不能なものと感じられ、心理的な安定に対する脅威を意味する。」という要素も大事でした。
田植え仕事が機械化されたのは、20世紀の後半です。
日本人がいつ稲作を開始したのか、論争があるようですが、弥生時代から始まったと仮定すると20世紀の後半まで、田植え仕事に大きな変化がなかったことになります。
仕事のやり方を変えることが理解不能なものと感じられても、実害は全くなかったといっていいでしょう。
ところが、多くの仕事が機械に置き換えられ、知識産業の時代となりました。
しかし、「知識は急速に陳腐化する。」(ネクスト・ソサエティP24)ということです。
陳腐化にあわせて、仕事のやり方を絶えず変えていかなくてはいけない時代となったということです。
このような時代に、変化が理解不能なものと感じられ、脅威と感じるような仕事の仕方だと…
「いわれたことしかできなければ有害なだけの存在となる。」(現代の経営下P138)ということになってしまいます。
実際に、いわゆる情報弱者が社会問題となりつつありますね。
では、あるべき仕事の仕方はどうなるのでしょうか?
「これからはますます多くの人たち、とくに知識労働者のほとんどが、自らをマネジメントしなければならなくなる。」(明日を支配するものP192)ということです。
いわれたことをやるのではなく、自らをマネジメントしなけれならなくなったとき、状況が求めているものを感知する必要に迫られます。
そして、自分の役割を意識し、なすべきことをなす(貢献する)ためにどうすればいいかを考えるということですね。
これまでの仕事のやり方と正反対のものが求められるということです。
しかし、残念なことにまだ過渡期なのでしょうか?
われわれの意識も仕事の仕方も、昔ながらのやり方を引きずっているように思います。
始末が悪いのは、上司が昔ながらのやり方を強制(パワハラ)しかねないということですね。
さて、あなたの仕事は知識労働者の仕事が求められているでしょうか?
それとも、単なるマニュアル仕事ですか?

にほんブログ村
ドラッカーに学ぶ!成果をあげる人・あげない人

ファンページも宣伝する








業務内容と報酬の考え方をご案内しております。
お客様の評価も正直に公開していますので、ご覧ください。






(上記をクリックするとお問い合わせフォームが開きます)

埼玉県川越市旭町1-4-38 大林税務会計事務所
電話049-246-6110
(川越駅を西向けば、税務の110番はこちらです!)



ドラッカーに学ぶ!成果をあげる人・あげない人のバックナンバーはここをクリック!


親族間売買
