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「支出配分の変化ほど、組織の経営戦略にとって、脅威としても機会としても大きな意味をもつものはない。」
明日を支配するものP62
若者のクルマ離れ、バイク離れがよく言われます。
ケータイにお金をかけるようになったからですよね。
たしかに、支出配分の変化がわかれば経営戦略が立てやすいといえますが…
「この増減を追っている企業は、事実上皆無といってよい。」
明日を支配するものP58
なぜでしょうか?
支出配分の重要性に気がついていない企業が依然として多いのと、支出配分の変化を定量化しにくいからだと思います。
自分が、何にお金をかけ、何にお金をかけないか?
これは、時間の過ごし方や年収、家族構成や年齢と密接な相関関係があるからです。
つまり、自分のプライバシーそのものです。
これを企業に執拗に追いかけられるのは、気味が悪いですよね。
客単価の変化や商品の売れ行きは、データ化できますが、顧客の支出配分の変化が将来どうなるかは、憶測することは可能ですが、プライバシーの壁がある以上自ずと限界があります。
「データ化できないものについての配慮を忘れたデータ化は、組織を間違った方向へと導く。結果として間違った情報を伝える。しかもデータ化に成功するほど、それらのデータ化したものにとらわれる。したがって、優れたデータを手にしているように見えるときほど、マネジメントが行われていないおそれがある。」
マネジメント中P164
天候や売れ筋商品のデータベース化で、需要を予測できたとしても、弁当男子の登場は予測できないということです。
「優れたデータを手にしているように見えるときほど、マネジメントが行われていないおそれがある。」ということが、実際に起きていますね。
「サービスとは、マネジメントの憶測や、社長と大手ユーザーの雑談によって評価すべきものではない。体系的、客観的、定期的に顧客に聞くことによって評価すべきものである。」
現代の経営上P91
需要予測の精度があがれば、あがるほど支出配分の変化に乖離があるかどうかを確かめなければならないということです。
そのための唯一の方法は、データベースではなく「体系的、客観的、定期的に顧客に聞く」というアナログ的な発想が必要だということですね。
「支出配分の変化こそ、あらゆる情報の基本である。しかも、必要な情報のなかでは、むしろ手に入れやすいものである。」
明日を支配するものP58
最新の経営手法を駆使して手にするのは、難しくても、実際に足をマメに運べばわかるのが支出配分の変化といえますね。
逆に言えば、「体系的、客観的、定期的に顧客に聞く」ことを実践するのが、めんどくさいので、なかなか実行されないということでしょうか?
「データの目的は情報収集ではなく行動である。」(マネジメント中P172)を忘れてはいけませんね。

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