ドラッカーの名言から,成果をあげる人・あげない人の違いを探ります!
現代社会最高の哲人の言葉で,成果をあげる習慣を身につけましょう!
「集中とは,『真に意味のあることは何か』『最も重要なことは何か』
という観点から時間と仕事について自ら意思決定をする勇気のことで
ある。この集中こそ,時間や仕事の従者となることなくそれを主人とな
るための唯一の方法である。」
経営者の条件P152
集中とは,勇気のことであるということですが,なんで勇気が必要なの
でしょうか?
そんなに気合いを入れなくても集中でぎると思いますが…
実は集中するということは,他のものは無視するということです。
つまり,集中とは廃棄の決定でもあるわけですね。
ところが,人間にとって廃棄はとてもハードルが高いのです。
もちろん,腐ったものを廃棄することは,簡単です。
腐ったものを廃棄しないとお腹を壊してしまいます。
命を落とすこともあるでしょう。
しかしながら,腐りかけのものを廃棄するのはとても苦手なのです。
現代のように冷蔵庫や冷凍技術がなかった時代は,腐りかけのものでも,
なんとか食べられるウチは,なるべく保管するようにしておいたハズです。
そうしないと,食糧事情が現代と比べて劣悪だったがゆえに,餓死して
しまいます。
皮肉なことですが,チーズや納豆のような発酵食品は,腐りかけのもの
でも,食べられるうちは,なんとか食べようという人間の知恵が編み出
したものといえますね。
ところが,成果をあげるのは差別化の時代となりました。
差別化には,いろいろな要因がありますが,一番わかりやすいのは,人
と同じ事をしないことです。
腐っていない限りは,廃棄せずなるべく長時間保管しておくべきだとい
う人間の習性を無視して,まだ腐っていないのに廃棄するというのが
差別化の要因となります。
ところが,そこそこうまく行っているものを廃棄するというのは,人間
の習性に反するがゆえに,苦手なんですね。
「明日を実現するための第一歩が,昨日を廃棄することである。ほとん
どの戦略計画が,新しく付け加えるべきこと,すなわち新製品,新プロ
セス,新市場に取り組む。しかし,明日新しいことを行えるようになる
ための前提は,もはや生産的でないもの,陳腐なもの,陳腐化したもの
から自由になることである。」(マネジメント上P158)とあるように,
腐ったりんごを廃棄するのは得意でも,腐りかけたりんごを廃棄するの
はとても苦手なんですね。
まだ食べられるんじゃないかという考えがアタマにこびりついている
のです。
食糧事情が悪かった時代は,腐りかけたりんごでも捨てないことが生き
延びるための知恵だったというのがわかるのですが,そんな時代がとっ
くに終わっても,我々のアタマには未だに腐るまで捨てるなという発想
から抜けきることが出来ないのです。
集中の重要性がわかっていても,腐りかけたりんごに対する思い入れが
あるがゆえに,なかなか集中できないということですね。
さて,あなたは腐りかけたりんごを勇気をもって廃棄することができるで
しょうか?
それとも,異臭を放つまで手元に置いておきますか?
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