ドラッカーの名言から,成果をあげる人・あげない人の違いを探ります!
現代社会最高の哲人の言葉で,成果をあげる習慣を身につけましょう!
「現実にはほとんどの小企業が戦略をもたない。機会中心ではなく問題
中心である。問題に追われて日々を送る。たからこそ小企業は成功でき
ない。」
マネジメント下P69
なかなか厳しいですね。
実のところ,ほとんどの零細企業には経営計画書がありません。
何か問題が起きるとそれに対処するという対応に追われてしまいます。
もっとも,本来人間は,場当たり的な対応をするように出来ています。
地震や火事になったら,いま手がけている仕事を中断します。
そのように行動しないと,生き延びることは出来ません。
しかし,万事そのように対応していると成果をあげることは出来ません。
場当たり的な行動は,誰もが同じ行動をとるがゆえに,差別化すること
が出来ません。
ところが,場当たり的な対応が差別化とは無関係であるにも関わらず,
汗をかき,時間をかけるがゆえに,いい仕事をしたという自己満足を生
んでしまいます。
昔は,血と汗と涙が成果に結びつきました。
春になると種をまき,秋になれば収穫する。
それで,充分暮せていけたのです。
しかし,われわれの社会は,すでに肉体労働の時代ではありません。
知識労働の時代です。
「経済的な業績は,差別化の結果である。」(創造する経営者P145)
とあるように,物資の供給ではなく差別化がモノを言う時代です。
われわれの事業は何か,何になるか,何になるべきかを問わないといけ
ないのです。
ところが,長い人類の歴史からみると知識労働の時代になったのは,ご
く最近のことです。
「成果をあげる人とあげない人の差は才能ではない。いくつかの習慣的
な姿勢と基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。しかし
組織というものが最近の発明であるために人はまだこれらのことに優
れるにいたっていない。」
非営利組織の経営P216
「組織というものが最近の発明であるために」多くの零細企業は,戦略
を持たず問題の解決による血と汗と涙が成果をうむと勘違いするか自
己満足して,現状を変えようとしないわけですね。
「失敗した人たちのほうが,よく働いていたという例も多い。」(経営
者の条件P85)という結果になってしまうのです。
しかも,これだけ努力しているのに成果があがらないのは,政治が悪い
という方向にいってしまいがちです。
「仕事ができないことを,設備,資金,人手,時間のせいにしてはいけ
ない。それではすべてを世の中の責任にしてしまう。よい仕事ができな
いのをそれらのせいにすれば,あとは堕落への急坂である。」
非営利組織の経営P207
そもそも,社長の会話が政治の話が中心になってしまうとやばい兆候です。
もちろん,政治を全く無視していいというわけではありませんが,政治
より大事なのが会社としての戦略がどうあるべきかを考えることです。
「より多くを生産するための唯一の方法は,より長く働かせるか,より
懸命に働かせるかだった。」(ポスト資本主義社会P44)時代から,
「製造の力では,製品を差別化しきれない。」(ネクスト・ソサエティ
P100)時代へと変わり,知識を基盤とする社会になったわけです。
このような転換期に,人間がこれまで成果をあげてきた場当たり的な行
動様式と血と汗と涙だけで対応するのは無理があり過ぎるというわけ
です。
さて,あなたの行動指針に知識を基盤とする戦略はあるでしょうか?
それとも,これまでと同じように,血と汗と涙の結晶だけで成果をあげ
られると思いますか?
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