ドラッカーの名言から,成果をあげる人・あげない人の違いを探ります!
現代社会最高の哲人の言葉で,成果をあげる習慣を身につけましょう!
「何かが上手くいかなくなると,検察官が登場してくる。『誰の責任か』
と聞く。そうではなく『誰が撤回するか』『誰がいかに立て直すか』と
聞かなければならない。」
非営利組織の経営P146
かつて,検察官が多い職場におりましたので(笑)
いろいろと考えさせてくれますね。
保守的な職場に多く見られる現象といえます。
もともと人間は,お尻に火がつかないと行動しない性質を持っています
が,行動には体力と気力がいるわけですから,お尻に火がつかない状態
でいるのが,一番楽なのです。
つまり,全てが上手くいっている状態が一番良いわけですから,ミスを
極端に恐れることに繋がっていきます。
組織の安全を保つための知恵としては,それで充分ですが,組織の存続
は,成果をあげることによってもたらされます。
狩猟採集生活における成果は,獲物を得ることですので,獲物の意見に
耳を傾け,獲物を満足させる必要はありません。
力ずくで獲得するだけですから,組織の都合が最優先でも良いコトにな
ります。
つまり,ここでは組織の安全と組織の成果がほほイコールの関係担ってい
るということです。
ところが,現代社会では,成果をもたらしてくれる顧客を力づくで獲得
するわけには行きません。もし力づくで獲得したとしたら,詐欺の世界
です。
顧客の都合にあわせて組織を運営する必要が出てきました。
つまり,組織の安全が,必ずしも組織の成果と結びつかない事態が生じて
しまったのが現代社会というわけです。
必然的にリスクを犯しても組織を変革させなければいけません。
そのためには,ミスがあって当然という発想の転換が必要となってきます。
「業績をあげる際には,間違いや,失敗さえも許される。いや,許され
るべきである。だが,業績をあげる際に許されないのは,自己満足と低
い業績基準である。」
マネジメント下P129
組織の安全を保つためには,低い業績基準にならざるを得ません。
その方が,間違えようもないわけでして,組織内で変化が起こる確率も
低くなります。
しかし,組織の安全と組織の成果が必ずしもイコールではない現代社会
では,組織の安全を保つために必要な低い業績基準と減点主義の人事は
害を及ぼしてしまうということなんですね。
しかし,我々の組織の安全と組織の成果が必ずしもイコールではなくな
ってしまったのが,つい最近のことであるがゆえに,我々は本質的に粗
相のない事なかれ主義の組織を好んでしまうというわけなのです。
つまり,「組織というものが最近の発明であるために人はまだこれらの
ことに優れるにいたっていない。」(非営利組織の経営P216)というこ
とですね。
こういう我々が本質的に好んでしまう事なかれ主義の組織から,成果を
あげるための組織を築いていくための知恵がマネジメントというわけ
です。
さて,あなたの会社の社風はどうなっているでしょうか?
事なかれ主義ですか?
それとも,間違いや,失敗さえも許される社風になっているでしょうか?
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