2013年09月17日

成果をあげるための知識

e91ada66.jpg
ドラッカーの名言から,成果をあげる人・あげない人の違いを探ります!
現代社会最高の哲人の言葉で,成果をあげる習慣を身につけましょう!

「知識によって生計を立てられるようになったのは,組織社会になった
からであり,組織が存在し機能しうるようになったのは,多くの人が高
度の学校教育を受けるようになったからである。マネジメントは,この
二つの発展であり結果である。」
マネジメント下P297

マネジメントが発展した理由が,2つあるということですね。
ひとつめは,組織社会になったこと。
もうひとつが,教育が行き届いたことにより,知識社会になったことです。

意外と見落としてしまうことかも知れませんね。
では,なぜ組織社会になったからでしょうか?

産業革命によって,大量生産が可能になったからです。
当然のことながら,多くの働き手を要求したからです。

では,なぜ教育が必要だったか?
大量生産は,多くの働き手を要求し,均質な製品をつくる必要がありました。

しかし,人間の能力は千差万別です。
ちがう作り手が,他の人と同じものをつくるためには,マニュアル化が
必要だったからです。

つまり,読み書きと簡単な計算ができなければ,マニュアルを理解する
ことは出来ませんよね?

これを一番理解していたのは,明治政府だったのかも知れません。
識字率をほぼ100パーセントになるように国民を教育しました。
もちろん先進国でトップクラスの水準でした。

これからも,ますます教育は必要とされるでしょうね。
大量生産でモノがあふれると,次の段階は差別化です。

差別化をするためには,人と同じことをしていたのではダメですね。
差別化には,知識が必要です。

「今日では,知識だけが意味ある資源である。もちろん伝統的な『生産
要素』,すなわち土地,労働,資本がなくなったわけではない。だがそ
れらは,二義的な要素となってしまった。」
ポスト資本主義社会P56

企業の競争力がヒト・モノ・カネといわれますが,ヒトの意味が大きく
変わったということです。

ただいわれたことをやる労働者の数という意味でのヒトだったのが,
差別化の原動力となる知識という意味でのヒトに変わりました。

ところが,知識というものが何を意味するのかという問題が非常に奥が
深いということですね。

学歴というものが,ひとつの指標となります。
学歴が高い人間は,特に英語力が一定水準にあることは疑う余地があり
ません。

ところが,英語力が非常に高くても,成長著しい途上国に衛生面や治安
面での不安を理由に赴任することを嫌がる人が意外と多いのです。

最近は,外交官の中にも途上国に赴任するのを嫌がる人がいるといい
ますから,驚かされます。
これでは,仕事で成果をあげることは出来ませんね。

せっかくの知識を成果に結びつける能力は学校の成績には現れないん
ですね。

成果をあげるための知識というものが,学歴を意味すると捉えると間違
いだということになります。

成果をあげるための知識というものは,もっと違うところにあります。
「今日われわれが知識とするものは,行動のための情報,成果に焦点を
合わせた情報である。」(ポスト資本主義社会P62)とあるように,知
識は知っていることではなく行動と成果をもたらすものです。

われわれは,知識がなくても行動することができます。
しかし,それは行き当たりばったりで,その場を取り繕うものであり成
果とは無縁のものですが,われわれは,本能的にそのように行動するよ
うに出来ています。

こうした生得的な惰性で行動する習性を抑制し,成果をあげるために時
には生得的な習性とは異なる行動を取ることが差別化を生み成果をあ
げることができます。

そのために必要とされるのが知識です。
損することは悪いことだという習性に反して,体系的な廃棄を推進する
ことや,安全策としてあらゆることを少しずつやろうとする習性に反し
て,一つのことに集中し,他は手を出さないというのが差別化です。

これは,最終的にこのように行動することが成果をあげるのだという知
識がないと到底出来ないことです。

さて,誰もが考える経営資源としてのヒト・モノ・カネ
その中で肝心のヒトの部分が人間の生得的な能力に依存しているでし
ょうか?

それとも,ヒトの部分が差別化するための知識に依存しているでしょうか?
成果の分かれ目は,案外こんなところにあるといえそうですね。

●●━━━━━━━━━━━━━━━

川越駅西向けば、税務の110番!
埼玉県川越市の税理士事務所です。
http://zeimu110.com/


〒350−1126
埼玉県川越市旭町1−4−38
川越駅西口下車徒歩8分(駅から送迎あり)

お問い合わせは、いつでもどうぞ!
http://bit.ly/zeimu110contact

●●━━━━━━━━━━━━━━━
  

Posted by ohbayashiblog at 08:40Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック