2020年05月22日

失敗する未来に関わるビジョン

「未来に関わるビジョンのうち必ず失敗するもの
は,確実なもの,リスクのないもの,失敗のしよう
のないものである。」
創造する経営者P254

いわゆる事なかれ主義です。
人間は上手くいっているときは,保守的になり,切
羽詰まったときはリスク志向になります。

確実に100万円もらえる方法と50%の確率で200
万円もらえる方法があれば,多くの人は,確実に
100万円もらえる方法を選択します。

確実に100万円損する方法と50%の確率で200万
円損するが50%の確率で一銭も損しない方法があ
れば,多くの人は50%の確率に賭けます。

同じ人間があるときは保守的になり,あるときは
リスク志向になるわけですね。

人間が経済合理性を考えることに長けていれば,
最初の事例で,保守的な確実に100万円もら
える方法を選択した人間は,後者の事例では,
確実に100万円損する方法を選択するハズです。

ところが,そうはわらないわけですね。
もっとも,このように行動することが自然界では
鉄則です。

お腹がいっぱいのときに,猛獣がいる草原に狩り
に出かけることは命取りです。

お腹がいっぱいのときは無理をしないで殻に閉じ
こもっていた方が生き残る確率は高くなります。

逆にお腹が空いているときは,どっちみち,このま
までは餓死するのですから,命を賭けて狩りに出
るべきでしょう。

人間があるときは保守的になり,あるときはリス
ク志向になるのも,ある意味本能的な行動です。

「確実なもの,リスクのないもの,失敗のしようの
ないもの」を目標に掲げるのは,大企業病あるいは
お役所仕事であると批判するのは簡単ですが,大
企業あるいは,公務員でなくても,誰もが保守的な
目標を掲げる習性を生まれながらにして備えてい
るということです。

しかしながら,人間の本能にしたがって,目標を掲
げることは,誰にでも出来るわけですから,ヒトの
逆をいかないと差別化に成功することは出来ません。

上手くいっているときこそ,「確実なもの,リスク
のないもの,失敗のしようのないもの」にとらわれ
ていないかを考えないといけません。

しかし,人間の本能に反することですから,難しく
批判にさらされるか,生理的に受け付けられない
ので気持ちが折れそうになるわけですね。

これに打ち勝つためには,強い意志と考える習慣
を身につけるしかないように思います。

自分がいま置かれている状況を分析して,必要以
上に保守的になっていないか?

あるいは,リスク志向になっていないかを知るた
めに,いろんな角度から目標を書き出してみることです。

アタマの中で目標を考えているうちは,本能に流
されてしまいます。

目標を書き出すことによって,冷静になれるのが
人間です。

まずは,これを習慣にすることによって,事なかれ
主義を少しずつ少しずつ打破していくことでしょう。

なかなか大変ですけれども…
未来に関わるビジョンで成功するには,自分自身
に勝たないといけないということですね。


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Posted by ohbayashiblog at 14:12│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 成果をあげる人・あげない人 

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