2019年11月08日

成果をあげることが出来ない3つの理由


「ほとんどの人が下に向かって焦点を合わせる。
成果ではなく努力に焦点を合わせる。組織や上司
が自分にしてくれるべきことを気にする。そして
何よりも,自らがもつべき権限を気にする。その結
果,本当の成果をあげられない。」
経営者の条件P78

本当の成果をあげられない理由には3つあると
いっていますね。

最初の「下に向かって焦点を合わせる」という部分
ですが,われわれの多くは,無難な目標をたて,
冒険をしない傾向があります。

目標は,達成できる方が,達成できなかったとき
よりも気持ちが良いものです。

下に向かって焦点をあわせれば,簡単に成果が得
られるわけですから,これほど都合が良いことは
ありません。

獲物を狙うときも,強い個体よりも弱い個体を
狙った方がいいわけです。

これは,人間だけでなく肉食動物にもみられる
傾向ですから,本能的なものですね。

また,成果をあげることができない2番目の
理由が,成果よりも努力を重要視することです。

われわれは,努力という言葉の響きに魅せら
れます。

上手くいかないときでも,これだけ頑張ったとい
うことで,努力が免罪符になってしまうこともあ
ります。

人間がクレーンやブルドーザの役割を果たしてい
た肉体労働の時代では,努力と成果が密接な関係
にあったので,努力の占める割合は,きわめて重要
でした。

努力が言い訳に使われるのも無理もないのかも知
れません。
しかし,いまや知識労働の時代です。

もちろん,努力しなくても,成果をあげるほど甘く
はありません。
努力は,いつの時代でも必要です。

しかし,いくら努力しても,間違った努力をしたら
報われないということですね。

知識労働社会で成果をあげるために必要なのは差
別化です。

努力ではなく成果(つまり差別化できるものはな
いか?)からスタートし,そのあとで今まで以上に
努力するのが理想です。

3番目の「組織や上司が自分にしてくれるべきこ
とを気にする」結果として,出る杭は打たれるのを
恐れ,「自らがもつべき権限を気にする」というの
も,放っておけば大抵の人はこのように行動します。

自分の所属している組織を中心にものを考えると
いうのも,本能的な部分なのかも知れません。

特に自給自足の狩猟採集生活では,すべての成果
物は組織の中で調達してきたわけです。

組織の中では,スタンドプレーを慎み,自分は人
畜無害な存在であるという印象を持たれなかった
ら,食糧の分配を受けることが出来なくなってし
まいます。

村八分は,すなわち死を意味することでした。
組織のことだけで,頭がいっぱいというのは,生き
延びるためには理にかかった行動でした。

ところが,知識労働社会では,成果はお客様がもた
らしてくれます。

組織は大事ですが,組織の中で一番偉いのは,上司
でも社長でもなくお客様です。

そして,組織の中で後ろ指を指されることがあっ
たとしても,それをお客様が望んでいるのであれ
ば,スタンドプレーもときには,必要なことです。

しかし,こうなったのは,人類の長い歴史からする
と,つい最近のことです。

組織中心から,お客様中心の世の中になったわけ
です。

努力ではなく成果に着目することを苦手とし,組
織の中心でしかものを考えることが出来ないとい
うのも,自然の成り行きですね。

しかし,それでは皆が同じように行動するので成
果は望めないということになってしまいます。

繰り返しになりますが,現代社会における成果と
は差別化だからです。

さて,あなたが中心に据えているのは,努力でしょ
うか?
それとも成果でしょうか?

そして,自分の行動は組織の論理が中心でしょうか?
それとも,お客様の論理が中心になっていますか?

成果をあげられないとするならば,その理由は
3つあるということです。

もし成果があがっていないとするならば,その
理由を腰を落ち着けて考える必要がありますね。

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Posted by ohbayashiblog at 10:30│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 成果をあげる人・あげない人 

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