2019年03月29日

問題に追われる日々と決別する


「現実にはほとんどの小企業が戦略をもたない。
機会中心ではなく問題中心である。問題に追われ
て日々を送る。たからこそ小企業の多くは成功で
きない。」
マネジメント下P69

問題に追われる日々から決別し,確固たる戦略を
もって,機会を探るべきということになるのです
が,なかなか難しいことですね。

人間は,じっくり考えて行動することよりも,
その場の状況に応じて臨機応変に行動する方が
得意なのです。

これから,どのような戦略で行動すべきかと議論
しているときに,爆発音が聞こえたら議論は誰か
らの命令を受けることもなく自然と中断します。

この習性がなければ,人間は生きていくことが出
来ません。

爆発音が聞こえたら,どんなに白熱の議論が交わ
されていたとしても,まずは,安全を確保しどこ
に逃げるか考えないと命がいくつあっても足りま
せん。

人間は場当たり的な行動をすることに長けている
わけです。

われわれの祖先が自然界で生きるか死ぬかの日々
を過ごしてきたことを考えると,じっくり時間を
かけて考える能力よりも,天敵があらわれたら,
逃げるか戦うかを瞬時に判断する臨機応変な思考
能力の方が優先されたと思われます。

しかし,現代社会は,差別化によって成果をあげ
る社会です。

じっくり時間をかけて考える能力が,場当たり的な
対応をする能力よりも劣っているからといって,
その他大勢と同じ行動をしていたら,成果をあげ
ることは出来ません。

そうはいっても.特に何もなければ,場当たり的な
対応をする人間に対して,戦略的な戦略を根付か
せるには,強制力がないと難しいように思います。

大企業であれば,自らの行動をチェックする上司
がいます。

そして,社長自身も株主をはじめとする利害関係
者に会社の貢献度をチェックされています。

ところが,小企業は誰もチェックしてくれません。
税務署がチェックするとはいえ,慢性的な赤字で
税務調査がない会社があったりします。

大企業と小企業の大きな違いは,会社の規模より
も,むしろ第三者によるチェックが入るか否かと
いっていいかも知れません。

大企業は,たとえ間違った戦略であっても,それな
りの戦略や目標が強制的に持たざるを得ない状況
に置かれるのです。

ところが,小企業は戦略や目標を掲げる強制力が
まるでないのです。
強制力がなければ,人間弱いものなんですね。

たまたま通りすがった人に,たまたま持ち合わせ
ていた商品を売るのではなく,何をどこで,誰に対
して売るかという戦略にもとづいて売るの違いが
意外と大きな差を産むわけです。

「現実にはほとんどの小企業が戦略をもたない。」
という記述からして,戦略をもって行動している
小企業は,全体の5%もないということになるで
しょうか?

さて,あなたの会社は,負け組の95パーセントで
しょうか?
それとも…

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Posted by ohbayashiblog at 10:30│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 成果をあげる人・あげない人 

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