2016年05月26日

やり直すのは一度だけ!

「一度で成功しなければ,一度だけやり直せ。
そして次は他のことをせよ」(創造する経営者P76)

何かをはじめて,思ったより上手くいかなかったとき,
テコ入れは一度と割り切れということですね。

しかし,これが意外と難しいのです。
ある事業に10億円投資したとします。

追加投資をしないと,すべてパーになるとわかると
次から次へと投資するという負のスパイラルに
陥りがちです。

会計的には,最初投資した10億はサンクコストである
とし,最初投資した10億のことは忘れて,追加投資する
金額の成否と他の投資案との利回りを比較せよという
ことになります。

会計的には追加投資するより,他の投資案に投資した方
が有利とわかっていても,昨日の均衡の回復を優先し,
勝ち目のない戦いにのめり込んでしまうものです。

それだけ,廃棄というのは難しいのです。
責任者のクビが飛ぶというサラリーマン社会ならでは
の理屈もありますが,心理的にも今まで手がけたもの
を手放すことにな抵抗があります。

子育ての論理と相関関係があるのかも知れません。
手塩をかけて育てた子供を他の子供より将来性が
ないわかっていても見放すことなく,お金をつぎ込みます。

経済的合理性でいうのであれば,有望な血のつながって
いない子供を養子にとって育てた方が見返りが多いかも
しれないのに,我々は,通常そのような選択肢をとるこ
とはありません。

自分の遺伝子を将来に残すという我々の本能に反する
わけですから,当然のことです。

社運をかけた事業に見切りをつけることが難しいのも,
自分の事業があたかも自分の子供のように思えてしまい,
子育ての論理が働いて廃棄することが,受け入れがたく
なってしまうようですね。

しかし,我々は子育てをしているのではありません。
事業と子育ては別個のものです。

とはいえ,手塩をかけて育てたものを手放すことが
人間の本能に反しているので難しくしているのですが,
逆に難しいからこそ,廃棄という決断をすることが
出来れば,それ自体が差別化の要因となります。

そして,「経済的な業績は,差別化の結果である。」
(創造する経営者P145)
わけですから,成果を手にする近道でもあるんですね。

さて,あなたは手塩をかけて育てたものを廃棄出来る
でしょうか?
やはり,心理的に受け入れがたいですか?

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Posted by ohbayashiblog at 10:35│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 成果をあげる人・あげない人 

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