2013年08月19日

叱責だけで終わる職場

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ドラッカーの名言から,成果をあげる人・あげない人の違いを探ります!
現代社会最高の哲人の言葉で,成果をあげる習慣を身につけましょう!

「フィードバック情報は,働く者自身がそれによって自らの仕事ぶりを
評価し,方向づけすることに資するものである必要がある。理想は,わ
ざわざほめたり叱ったりする必要をなくすことである。すでにフィード
バック情報によって,本人が知っているからである。」
マネジメント上P320

社員のほめ方,叱り方という本も多いし,セミナーも多いですね。
人道的な問題を別にすると,ブルトーザーもショベルカーもなかった時
代は,多くの人間が奴隷としてその役割を果たす必要があったわけです。

「より多くを生産するための唯一の方法は,より長く働かせるか,より
懸命に働かせるかだった。」(ポスト資本主義社会P44)とあるように,
より長く働かせるか,懸命に働かせるために最も効果があるのは強制で
すね。

どちらかというと,叱り方に重点をおいた恐怖政治で人を奴隷として働
かすことが,最も成果をあげたわけです。

われわれが,ほめたり叱ったりに異様な関心を持つのも,もしかしたら
奴隷のように働かせようとする習性から来ているのかも知れません。

そして,奴隷のように働かせる叱り方が得意なので,ほめ方をどうすれ
ばいいかに悩むわけですから,ある意味滑稽ともいえますね。

しかし,ドラッカーの考える理想の職場は,ほめたり叱ったりする必要
のない職場です。

人間を奴隷のように働かせようとする論理から来ているほめ方,叱り方
を超越した人間の働き方ほめたり叱ったりする必要のない知識社会に
おいて成果をあげる職場を理想としているわけです。

そのために必要なのが適切なフィードバック情報です。
フィードバック情報を抜きにして,ほめ方叱り方のテクニックを磨くだ
けだとどうなるでしょうか?

例えば,顧客からのクレームが来たら,クレームの原因をつくった従業
員を叱責するだけで終わってしまいます。

そして,以後気をつけますということになるのですが,これでは,再発
するのは時間の問題ですね。

しかも,多くの従業員にとっては,顧客からクレームが来たという認識
が意外と低く,たまたまガラの悪い客に絡まれたという認識でしかない
ことが多いのです。

顧客からのクレーム情報が,想定外の商品,顧客の登場を意味するのか?

あるいは,モンスタークレーマだとしたら,なぜそういう人が商品を買
ってしまったのか?

今後,そのような人が,今後来ないように客層を絞り込むべきなのか?
あるいは,そういう人でも満足するように新しいサービス体制を構築す
べきなのか?

実は,クレーム情報というものは,ほめたり叱ったりする以上に考える
ことが多いのです。

それを従業員に対する叱責だけで終わってしまっては,われわれの仕事は,
常に後手後手の対応になることですね。
そうなると社内は怒号が飛び交うだけの職場になります。

顧客からのクレームが,事業の定義やミッションを変更を要求するフィ
ードバック情報であるという認識であれば,少なくとも叱る場面は大幅
に減らします。

「わざわざほめたり叱ったりする必要をなくす」という理想に近づくと
いうことですね。

さて,あなたの職場は,社員のほめ方,叱り方にどれだけのエネルギー
を注いでいるでしょうか?

そして,ほめたり叱ったりする原因となった出来事にフィードバック情
報が隠されていないでしょうか?

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Posted by ohbayashiblog at 08:33│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 税理士川越 

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