2013年03月11日

自らの果たすべき貢献は何か?

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ドラッカーの名言から,成果をあげる人・あげない人の違いを探ります!
現代社会最高の哲人の言葉で,成果をあげる習慣を身につけましょう!

「自らの果たすべき貢献は何かという問いからスタートするとき、人は
自由となる。責任をもつがゆえに自由となる。」
明日を支配するものP218

ドラッカーの名言の中で、一番好きな名言です。
意外と名言集に掲載されなかったりしますが…

一見何の関係のないように思えますが、「自らの果たすべき貢献は何か
という問い」は、これから紹介する言及に密接に関係します。

「最高のキャリアは、あらかじめ計画して手にできるものではない。自
らの強み、仕事の仕方、価値観を知り、機会をつかむ用意をしたものだ
けが手にできる。」
明日を支配するものP213

「好きなことをすることが、貢献、自己実現、成功につながると考えた
者のうち、際にそれらのものにつなげた者はほとんどいなかった。」
明日を支配するものP215

イチローは、小学生の頃から、MLBで活躍することを夢見ていました。
石川遼も、小さい頃からゴルファーになると決めていました。
そして、彼らは実現しました。

ところが、小生を含めて皆さんはどうでしたか?
小学生の作文にプロ野球の選手になると書いて実現しなかった人はま
だましだと思います。

普通は,将来何になると聞かれても、上手く答えられない人が多いので
はないでしょうか?

最高のキャリアをあらかじめ計画しても実現せず、自分の好きなものに
なりたいと願っても実現しないか、そもそも自分が、なりたいものすら
思い浮かばないのではないでしょうか?

モチベーションの非常に高い人にとっては,理解しがたい話なのかも知
れませんが,アリや蜂のような社会性昆虫には,ハッキリとした階級が
あります。

誰もが,女王蜂だったら,もしかしたら蜂は絶滅していたかも知れません。
縁の下の力持ちがいるからこそ,成り立つわけです。

人間をアリや蜂に例えるのは適当ではないかも知れませんが,社会性を
保つには,女王とその他大勢というふるい分けがある程度必要ではない
かと思います。

小学生の頃から、MLBで活躍することを夢見るイチローのような天才ば
かりであったら,我々は今日のような文明も社会も築くことは出来なか
ったと思います。

古代文明では,ブルトーザーもクレーンもなかったのですから,人道的
な問題を別とすると奴隷として働き,夢や希望を抱くこともなく,ただ
命令された仕事をこなす人を大勢必要としていました。

もしかしたら,自分が思い描いた将来像が叶わないか,将来像そのもの
が浮かんでこないというのも,社会がそういう凡人を数多く必要とし,
われわれ自身も,命令された仕事を黙々とこなすように適応していった
名残なのかも知れません。

しかし,今日では命令された仕事を黙々とこなす仕事は機械に置き換え
られたので,本来,夢や自己実現を考える必要のなかった凡人にも夢や
自己実現を考えることが要求されるようになったのではないかと思います。

しかし,一部の天才を除けば,凡人にはとても難しいことだと思います。
拙者の本業は税理士ですが,別に子供の頃から税理士を目指したわけで
はありません。

イチローのように,小学生の頃から自分の将来を確信できるような夢や
希望もなく,大学生の頃だって,何か夢があったわけでもなく,周りが
就職するから,なんとなく就職したわけです。

おそらく多くの人もこんな感じではないでしょうか?
だから,ウツになったり行き場を失って自ら命を断ったりするのだと思
います。

では,どうしたら良いのでしょうか?
そこで、問うべきなのが、「自らの果たすべき貢献は何かという問い」
です。

この場合の貢献は、日本的な意味合いだとイマイチですが、原書だと他
人を助けるという意味合いの方が強く出ています。

凡人は、類まれな才能を持った著名人と同じアプローチで夢を実現する
のではなく、違ったアプローチで夢を実現するということです。

自分を前面に押し出すのではなく、他人のために役立つことや助けるこ
とが出来るのは、どんなことだろうかと考えるということです。

プロのスポーツ選手は,試合に出て活躍することで、大勢の人を元気づ
けることが出来ます。
これと同じことを凡人がやろうと思ってもやれるわけがありません。

凡人には,大勢の人を元気づけることは,出来ません。
しかし,例えば,震災で家を失った人に毛布一枚を分け与えることで、
一人の人間を元気づけることができるはずです。


毛布をもう一枚分け与えることで、更にもう一人を元気づけることが出
来ます。

こうした他人を助けるという視点で、一つ一つを積み重ねていくという
ことです。

一つ一つ積み重ねることで、やがて自らの強み、仕事の仕方、価値観を
知り、機会をつかむ用意が出来るということなのです。

「自分には、夢や希望が湧いてこない」という悲痛な叫びを見聞きする
ことがありますが、文章の主語は何になっているでしょうか?

「自分には」という主語に、他人を助けるとか役立ちたいという気持ち
は入っていません。

「自分には」といっている限り、凡人が「最高のキャリアをあらかじめ
計画して手に入れようという」虫のいい話しをしていることになるんで
すね。

そういうお前は大丈夫か?
といわれると非常に心苦しいものがありますが(苦笑)
もう一度、自らの果たすべき貢献は何かを考えてみる必要がありますね。

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Posted by ohbayashiblog at 07:30│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 成果をあげる人・あげない人 

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