2012年07月23日

優先順位を決定する重要な原則

c5a062e4.jpg
ドラッカーの名言から,成果をあげる人・あげない人の違いを探ります!
現代社会最高の哲人の言葉で,成果をあげる習慣を身につけましょう!

「優先順位の決定が,よき意図を成果を上げるコミットメントへと,洞
察を行動へと具体化する。優先順位の決定がマネジメントの視点と真摯
さを語る。そして優先順位の決定が,基本的な行動と戦略を規定する。」
創造する経営者P267

優先順位をつけて仕事をするというのは,あまりにも当たり前すぎるの
かも知れません。

それを「マネジメントの視点と真摯さを語る」といわれても,なんだか
大げさすぎるような気がしないでしょうか?

実は,優先順位の決定は上っ面の優先順位の決定ではないのです。
これまで行っている事の廃棄縮小の決定も含まれるということなんで
すね。

「優先順位を考えることである。言うは易く,行うは難し,多くの者が
支持する魅力あるものを捨てなければならない。資源を集中しなければ
成果をあげることはできない。これこそリーダーの条件である。」
非営利組織の経営P54

われわれの多くは,優先順位の決定というと仕事をやる順番を決めるこ
とだと考えますが,廃棄または縮小を伴う決定をしたうえでの決定でな
いと,仕事のナンバリングにすぎないということです。

しかし,廃棄縮小の対象となるのは,捨てるのがもったいないものが含
まれます。

われわれが,惰性で生きている限りゴミを廃棄することは簡単ですが,
捨てるにはもったいないものを廃棄することは難しいといわざるを得
ません。

まだ使えるものを廃棄するということは,新しいことを加えないといけ
ません。

ところが,新しいものが簡単に手に入るわけでもなく,手に入ったとしても,
モノになるかどうかわかりません。
非常にリスクが高いことです。

特に,狩猟生活を送っていたわれわれの先祖にとって,あたらしい獲物
を求めて狩りに行くことは生命の危険を意味しました。

狩りにいっても,獲物に出会えるとは限らず,またマンモスのような獲
物を仕留めるには,踏みつぶされる危険もありました。

蓄えた食料がなくなるまで,狩りに出かけない方が,生き残る確率が高
かったわけです。

この辺からして,われわれが廃棄縮小を自らの手で手掛けることが苦手
な理由が見え隠れしているような気がします。

お尻に火がつくまで現状維持でいった方が,処世術としては正解だった
からです。

ところが,自然と飢餓との戦いという意味での処世術が,時代遅れとな
ってしまいました。

われわれは,大地震や津波には無力ですが,台風や大寒波で命を落とす
ことは,まれです。
しかも,先進国で餓死は考えられません。

自然と飢餓との戦いから,他者との差別化との戦いに変わったといって
いいでしょう。

しかし,20世紀半ばまで,先進国でも餓死者がいたわけですから,われ
われの生得的能力は,他者との差別化ではなく,未だに自然と飢餓との
戦いに対応できるように出来ているのかも知れません。

もしそうであるなら,他者と差別化するためには,惰性にしたがって行
動しないことです。

われわれが,生得的に持っている能力
すなわち,お尻に火がつくまでなかなか行動しないという習性を超える
必要があるということです。

落ち目でも,なんとか生きながらえているものを思い切って捨てる!
しかし,これにはリスクがあり,勇気が必要です。
だからこそ,これが出来ない人が多いから,意味があるということです。

「優先順位の決定には,いくつか重要な原則がある。すべて分析ではな
く勇気に関わるものである。」
経営者の条件P151

さて,あなたの優先順位の決定は,仕事の順番を決めているだけでしょうか?
それとも廃棄縮小を伴う勇気に関わる意思決定でしょうか?
●●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「川越市税理士」「税理士川越」で検索してください!!!
http://ohbayashi.ac.fm

川越駅西向けば、税務の110番は、こちらです!
〒350−1126
埼玉県川越市旭町1−4−38

お問い合わせは、いつでもどうぞ!
http://otazune.zz.tc
●●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


Posted by ohbayashiblog at 13:01│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 成果をあげる人・あげない人 | 税理士川越

この記事へのトラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字