2012年07月02日

バラ色の戦略計画

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ドラッカーの名言から、成果をあげる人・あげない人の違いを探ります!
現代社会最高の哲人の言葉で、成果をあげる習慣を身につけましょう!

「行動とは、ミッションを書き換え、焦点を合わせ直し、そのうえに新しいものを築
き、組織することである。そして廃棄することである。」
非営利組織の経営P53

最後の「廃棄することである」の部分がなかなか思い浮かびません。
「ミッションを書き換え、焦点を合わせ直し、そのうえに新しいものを築き」までの
部分は、夢を語ることですから、本来は楽しい仕事です。

ところが、廃棄は面白い仕事とはいえませんね。
できれば、避けたい。
あるいは、もうちょっと頑張れば好転すると思うものです。

しかし、注意しなければならないのは…
「ミッションを書き換え、焦点を合わせ直し、そのうえに新しいものを築き」という
構想が、その場しのぎの言い訳になってしまうということなんですね。

「あの受注が取れれば、業績がよくなる。」
「こんど出る商品は、とても評判がいい。」
これらは、倒産する直前の社長がよく言うセリフです(苦笑)

「陳腐化したものの廃棄抜きに新しいことに取り組む戦略計画は、いかなる成果
も生むことなないといってよい。計画のままにとどまり、現実となることがない。とこ
ろが企業の計画のほとんどが、そして政府の計画ではそれ以上に、この昨日か
らの脱出を試みさえしない。ここに、それらの戦略計画の不毛の原因がある。」
マネジメント上P159

人類の歴史は、常に食糧危機との戦いでした。
特に狩猟生活をしていた時代は、人間が狩に出かけたからといって、必ず獲物
を獲られたわけではありませんでした。

空振りに終わるか、マンモスに踏み潰される危険があったわけです。
つまり、蓄えた食糧が尽きてお尻に火がついたときに、ようやく重い腰をあげた
可能性があります。

この行動パターンは、少なからず現代の人類にも受け継がれていると思います。
お尻に火がつくまで、陳腐化したものの廃棄を先送りするのも当然といえば当
然なのかも知れません。

しかし、すでに我々は、食糧を求めて狩をしているのではありません。
しかも、自然との闘いよりも、ライバル会社との熾烈な戦いを勝ち抜かないといけ
ません。

お尻に火がついてから行動するという惰性で行動するのではなく、惰性を超えて、
ライバルよりも先に先手を打つ必要があるということですね。

さて、あなたの会社の戦略計画は、大丈夫でしょうか?
バラ色の戦略計画には、廃棄という棘が必要であると言えますね。

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Posted by ohbayashiblog at 11:40│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 成果をあげる人・あげない人 | 税理士川越

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