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「やがて経営陣に昇進する可能性のない仕事は、すべてアウトソーシングが普通となる。」
実践する経営者P125
「仕事の生産性を向上させるには、仕事を立派に行うことによって経営陣にまで昇進できなければならない。」
実践する経営者P129
会計事務所は、一般的に職員の流動性が高い職場といわれています。
流動性が高いというと、なんかカッコいいですが…
要するに、職員の定着率が悪く嫌気がさしてスグやめるということです。
自分の修行時代の事務所もそうでしたね。
出勤日初日の午前中で退職した職員もいました(苦笑)
ここまでは、大げさとしても会計事務所の職員の定着率は高いものではありません。
そのために、給与体系の改善や職場の人間関係に悩む所長が多いとか…
そして、職場の人間関係に悩む会計事務所を対象にしたセミナーも多いみたいですね。
しかし、職員の定着率が低い根本的な原因は、給与体系や職場環境とは全く関係のないことだということですね。
職員の定着率が低い根本的な原因は、「経営陣に昇進する可能性のない仕事」だからです。
まず会計事務所は、資格の有無がモノをいいます。
資格がないと法律的に「経営陣に昇進する可能性」が全くないのです。
そして、会計事務所の経営は、同族経営がほとんどです。
同族ではない職員は、たとえ資格があっても、これまた「経営陣に昇進する可能性」は全くありません。
そもそも、経営陣に昇進する可能性のない仕事に過大な責任を負わせること自体が間違っているというわけです。
給与体系をいくらいじっても、多くの所長は従業員に年収1000万円以上の給料を払う気がないハズです。
そういう太っ腹がないくせに、いくら給与体系をいじったところで解決するわけがありません。
また、年収1000万円以上の給料を仮に払ったとしても、恐らく職員は定着しないでしょう。
そういう優秀な社員は、もっと大きな責任を負いたいと思うものですが、経営陣には昇進できません。
優秀な人間ほど経営陣になれないとわかると辞めるか、給料をもらうだけもらっておこうと居直るかのどちらかです。
では、処方箋は?
それが冒頭の「「やがて経営陣に昇進する可能性のない仕事は、すべてアウトソーシングが普通となる。」なのです。
会計事務所の仕事には、資格がなくてもアウトソーシングする仕事がいくらでもあります。
営業力のある職員は、いま流行りの?
見込み客と税理士をマッチングさせる仕事で独立させるというのが答えになるでしょうし…
記帳代行で独立させるのも手です。
実際に、この手の成功事例も増えています。
この方は、元会計事務所職員ですね。
職員の定着率を高めようとして、小手先のテクニックでその場をしのぐたけでいいのでしょうか?
いま一度考える必要がありそうですね。
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