2010年09月06日

細かいことが気になる社長は、大成しない?

川越税理士マネジメント

「大ざっぱな数字のほうが、かえって本当の姿を伝える。一件根拠が
あるかのごとき細かな数字こそ不正確であることを知らなければ
ならない。」
マネジメント基本と原則P169

細かな数字よりも、真実の追求ということでしょうか?
コレに関連するのが…
「自社にとって最も重要なこと、例えばアフターサービス、未収入金、在庫、製造コストについて、財務の観点から検討しておく。最重要項目が四つないし五つを超えることはほとんどない。」
イノベーションと企業家精神 P233

細かな数字を追うだけでなく、検討する項目も必要最小限にしろということですね。
「大きな意思決定と行動のためには、短期のかなり簡単で大づかみの検討で十分である。分析も通常の手法で十分である。」
創造する経営者P177

こうして、眺めてみると机上の計算を嫌っているかのような印象を与えます。
なぜなのでしょうか?

机上の計算というものが、組織の内部で行われることにあることに問題がありそうですね。
「自らの組織が何のために存在しているかを知るために、非営利組織に働く者、特にその幹部は、頻繁に外に出なければならない。組織に内部に成果はない。そこにはコストしかない。」
非営利組織の経営 P134
「成果と資源は企業の内部にはない。いずれも外部にある」
創造する経営者P5

細かな数字にとらわれると会社の中に引きこもり、外へ目を向ける時間が失われてしまうからでしょう。

「サービスとは、マネジメントの憶測や、社長と大手ユーザーの雑談によって評価すべきものではない。体系的、客観的、定期的に顧客に聞くことによって評価すべきものである。」
現代の経営上P91

顧客と接する時間を多くする必要があるということでしょうね。
これを象徴するのが…
「常々いっていることだが、マネジメントは神学ではない。臨床的な体系である。マネジメントの値打ちは、医療と同じように、科学性によってではなく患者の回復によって判断しなければならない。」
企業とは何かP273

難しいシュミレーションを駆使しても、会社の経営はよくなるとはいえないということです。
マネジメントの値打ちが患者の回復に例えるのであれば…

「『分析できるほどはまだわからない。しかし、必ず見つけ出す。外に出かけ、観察し、質問し、聞いてくる』といわねばならない。」
イノベーションと企業家精神 P38
細かなことが気になる経営者は、大成しないともいえますね。

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Posted by ohbayashiblog at 07:07│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック マネジメント | ドラッカーの名言に学ぶ

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