「大ざっぱな数字のほうが、かえって本当の姿を伝える。一見根拠があるかのごとき細かな数字こそ不正確であることを知らなければならない。」
マネジメント 基本と原則 P169
これは、数字を扱う人間としては、かなりショッキング!
職業病的には、一見根拠があるかのごとき細かな数字を追い求めてしまいますね。
しかし、この名言には、いろんなことを考えさせてくれます。
例えば、利益率10%と10.3%
どちらが、経営にとって有効でしょうか?
実は、利益率自体が本当に意味のあるものではないかも知れません。
知らないといけないのは、製品ごとの利益率であり、地域ごとの利益率であり、顧客ごとの利益率だったりします。
しかも、小数点以下の利益率を算出するよりも、利益率の趨勢の変化の方がより重要ですね。
そうであるならば、利益率10.3%よりも、A製品の利益率が増えたか減ったかという情報の方が重要ですね。
しかし、利益率10%と提示するより、利益率10.3%と提示する方が重要だと勘違いして、増えたか減ったかという肝心の情報を提示しないという事態に陥ったりします。
「データによる管理は、複雑であっては役に立たない。事態を混乱させるだけである。データをとる対象ではなく、データをとる方法の方に関心がいってしまう。」
マネジメント中P172
つまり、数字を細かく出すことに夢中になって、本当に必要なデータを提供できないという危険があります。
しかも、数字として提供されるよりも、前回より少し増えた。あるいは、大幅に減ったという言葉で提供された方が訴求力があったりしますね。
また、新製品の採算ラインを難しい計算式を用いて計算するのは、投資判断をする上で、それなりに意味あることですが…
どれだけ正確に計算したとしても、新製品の成功確率のカベが立ちはだかります。
「新製品がまあままの成功を収める確率は二〇%であり、大成功を収める確率は一%にすぎない。」創造する経営者P76
つまり、いくら正確に計算したとしても、新製品を買ってくれるお客様の心は、読めません。
計算上ペイできたとしても、リスクをなくすことは出来ないのです。
「大きな意思決定と行動のためには、短期のかなり簡単で大づかみの検討で十分である。分析も通常の手法で十分である。」
創造する経営者P177
それゆえ、新製品は、最初から大がかりではなく小さくスタートすべきです。
小さくスタートするからには、大づかみの検討で十分です。
新製品に会社の命運が託されているのは確かですが、小さくスタートする以上は、財務リスクを負うものではないからです。
「イノベーションに成功するには、小さくスタートしなければならない。」
イノベーションと企業家精神P158
逆にいえば、新製品に過大な期待をかけ、財務リスクを冒してまで実行しようとするから、細かい数値を必要としているのかも知れません。
だとすれば、大きな間違いですね。
「優れたデータを手にしているように見えるときほど、マネジメントが行われていないおそれがある。」
マネジメント中P164
「大ざっぱな数字のほうが、かえって本当の姿を伝える。」との名言は、一見そうじゃないと思えるのですが、やはり物事の本質を突いていると言えるのではないでしょうか?
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