2009年09月04日

コスト削減に奇跡は起こらない?

川越市税理士 川越税理士 税理士川越

東・大証1部に上場するシルバーオックスが倒産です。
といっても、この会社知らない。
それもそのハズ

高級下着メーカーらしい。
自分にとっては縁のない会社ですね(苦笑)

では、早速ですが、いつものワンパターンを踏襲しながら(笑)
決算書をみてみましょう!
推定値ながら、連結ベースで運転資金のサイクルです。

28日(平成18年3月期)
9日(平成19年3月期)
28日(平成20年3月期)
27日(平成21年3月期)

転機は、平成20年3月期
9日→28日は、ほぼ3倍
急激な資金繰りの悪化を意味しますね。

倒産直前期の現預金は、売上高の2日分でした。
ところが、この会社
一度死んでいます。

平成18年3月期の現預金は売上高の5日分
数字上からみるとこのときにレッドカード
しかし、平成19年3月期はまずまずの数値

このからくりは、創業62期目という長い社歴のなせるワザ!
そうです!
含み益のある資産があるんですね。
具体的に言うと本社ビルを売ったワケです。

ところが、本社ビルを売って一息ついたのもつかの間
やはり、倒産という運命が待っていました。
ここで、思い浮かんだのが次の一節

「製品らしい製品や利益を生んでこなかった老朽工場を閉鎖するなどごく当たり前のことを行うことによって、コストの三分の一あるいは二分の一を削減する。しかし、そのようなコスト削減の奇跡といえども、つまるところは新しいマネジメントが再建に取り組むための若干の時間を与えてくれたにすぎない。」創造する経営者 (ドラッカー名著集 6) クチコミを見るP86

「新しいマネジメントが再建に取り組むための若干の時間」
では、その間に新しいマネジメントがどんな再建に挑んだのか?
実は、本社ビルを売る前と売った後も一貫として変わらない方針がとても気になりました。

「当社グループの生産、販売品目は広範囲かつ多種多様であり、製造業以外の業種が大半を占めております。従って事業の種類別セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。」

「業績の鍵は集中である」創造する経営者 (ドラッカー名著集 6) クチコミを見るP14
「生産、販売品目は広範囲かつ多種多様」と「業績の鍵は集中である」は明らかに矛盾します。

「新しいマネジメントが再建に取り組むための若干の時間」に何もできなかったのか?
「基本と原則に反するものは、例外なく時を経ず破綻するという事実だった。」マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版] クチコミを見る日本の読者へより
まさに例外なく…

【参考】なぜ黒字倒産が起きるのか?
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(運転資金のサイクルの考え方もカンタンにわかります!)
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Posted by ohbayashiblog at 07:07│Comments(4)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 税務会計をもっとカンタンに! | ドラッカーの名言に学ぶ

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この記事へのコメント
シルバーオックスって言う会社・・・
大昔ですがコマーシャルソングをラジオで良く聞いた様な
記憶があります
いい曲でした→コマーシャルソング
その会社が、名前も変わらず・・・マダあったことに、
驚きました
60年ですか・・・
ウチも20年・・・
私しゃ、そろそろ疲れて来ました
シルバーオックスにゃ、お疲れ様って言いたいっす
名前もシルバーオックスからデッドオックスになっちゃたアーメン
オンワードオックスって名前なら持ったかもですが・・・

Posted by レンタル携帯の末坊 at 2009年09月04日 18:51
末坊さま
いらっしゃいませ。
シルバーオックスは、コマーシャルソングをつくる余裕があったんですね。
60年以上続いたということは、その昔
とても儲かった時代があったんだろうとは、思っていましたが…
Posted by 川越名物☆税務と会計のビックリ箱 at 2009年09月05日 13:48
ええ
あの頃は、「東京スタイル」って会社もありました
時代がまだセピア色みたいで、
・・・男も夢があった頃でした
少なくとも、今みたいに、
「何ともツマラナイ国」
じゃあ・・・なかったです
Posted by レンタル携帯の末坊 at 2009年09月06日 19:00
末坊様
いらっしゃいませ
「何ともツマラナイ国」
→そうですか?
他はともかく、女性が隠すものを隠さなくなったという意味では、微妙かと(笑)
Posted by 川越名物☆税務と会計のビックリ箱 at 2009年09月07日 20:44

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