広島原爆記念日です。
諸説がありますが、1945年12月末までに広島市の人口約35万人のうち約14万人が死亡したとされています。
それにしても、凄まじい「きのこ雲」
14万人も亡くなったのもわかる気もしますが、即死者は意外と少なかったことが、
被爆者の手記を読むとわかります。
爆心地の近くでも生存者がかなりいたようです。
もっとも、致死量の放射線を浴びているので、数日中に原爆症で苦しみながら死ぬ運命を定められてしまったことになります。それが、また残酷といえますね。
意外と知られていないのが、広島税務署(現:広島国税局)の被害
爆心地から、わずか800メートルの位置にありました。
まさに、あの凄まじい「きのこ雲」の中に位置したことになります。
当時、51名が出勤していました。
当然のことながら、全員即死と思いましたが、16名が生き残っています。
生き残った税務職員の手記を読みましたが、破壊力の大きな爆弾が落ちただけのような記述で、爆心地でも、かなりの人間が生き残っていた様子が描かれています。
もっとも、致死量に相当する放射線を浴びていたとは、全く知る由もありません。
読んでいくと胸が痛みますね。
結局、貴重な被爆体験を残した税務職員も原爆症により亡くなっています。
広島税務署職員51名(全員死亡)という記録が残っています。
「再び原爆が投下されるならば、たとえ文明は生き残ったとしても自由企業体制が生き残れないことは確実である」
ドラッカー名著集11 企業とは何か クチコミを見る268頁