2008年12月11日

無気力人間のような会社!

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ジャスダック上場の太洋興業が倒産です。
上場企業の倒産は32社目

この会社は粉飾決算をやっていたそうです。
1996年からというから、10年以上!
さて、粉飾の兆候はあったんでしょうか?

経常利益の推移は…
12,682 千円(平成16年9月)
160,632千円(平成17年9月)
184,787千円(平成18年9月)
12,043千円(平成19年9月)

これに対して、推定値ながら運転資金のサイクルです。
51日(平成16年9月)
57日(平成17年9月)
57日(平成18年9月)
57日(平成19年9月)

さすがに、10年以上の年季の入った粉飾です。
数字を見る限り、粉飾の兆候は見破れません。
ところが、おもしろい現象が!

現預金が、過去4年間もの間
売上高の約10日分しか持ち合わせていなかったのです。
よほど信用力がある会社なら別ですが、この規模の会社で10日分の現預金だけで4年間も持ちこたえられるハズがない!
人間でいえば、覇気のない無気力人間のような会社です。

生きてるんだか、死んでるんだかハッキリしてよという感じ…
ここに、どうやらカラクリがあったみたいですね。
売上高の過大計上があれば、一日の売上高も当然少なくなります。

売上高の10日分の現預金しかないように読めますが、ホントはもっとあったのかもしれない。
運転資金のサイクルも、実際はもっと短かったのかもしれませんね。
しかし、これは倒産したからいえること。
なんとなく変だと思いつつ、つい見過ごしてしまいそうな粉飾ですね。

【参考】
運転資金のサイクルとは?
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Posted by ohbayashiblog at 07:35│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 時事ネタでビックリ箱! | 税務会計をもっとカンタンに!

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