2008年08月27日

親ガメこけても、こけない子ガメ!?

フィンクバイナー カメカラー 小

タウンハウス分譲大手、旭ホームズ(ジャスダック上場)の親会社
セボン株式会社が、民事再生というニュースが入ってきました。
今後どうなるかわかりませんが、今のところ、親会社が倒産したのに、子会社が倒産していない状態となっています。
こんなことがありうるのか?
事例は、あまり多くはありませんが、ありうることです。
会社というのは、赤字でも資本金を食いつぶしても倒産しません。
ましてや、親会社が倒産しても大丈夫です。
資金ショートだけが倒産の原因である。
そう思っていただいて結構です。
ただ、親会社が倒産しても子会社が生き残るというのは、事例として多くはありません。
なぜなら、親孝行の会社であれば、親会社が破たんする前に第三者に売却して資金をつなぐことができるからです。
数年前に不祥事を起こした某有名企業が生き残れているのも、親孝行な会社をいくつも持っていたからなんですよ。
ということは、親会社が倒産したのに子会社が生き残っているということは、この逆だということなんですね。
では、これを証明してみましょう。
子会社である旭ホームズの当期純利益推移です。
△341,126千円(平成18年3月期)
△305,354千円(平成19年3月期)
105,697千円(平成20年3月期)
なんと2期連続赤字だったのに、V字回復してますね。
これじゃあ、証明になっていない?
問題は、中身です。
いつものように、運転資金のサイクルを見てみましょう。
△2日(平成18年3月期)
38日(平成19年3月期)
323日(平成20年3月期)
(いずれも推定値ですので、厳密な計算結果ではありません)
成熟産業で、運転資金のサイクルが倍以上になったら危険信号です。
しかも、運転資金の悪化要因が営業債権以外であれば、なお深刻!
運転資金のサイクルが約1年必要なのに対して、現預金は140日分しかありません。
残念ながら、損益計算書上のV字回復とは裏腹に、親会社を救う孝行会社ではなかったということが、ここに証明できた訳です。
今後の旭ホームズの運命は、当事者ではないので、わかりません。
ただ、親会社倒産ということで資金調達は困難を極めます。
資金繰りが続く限り、倒産はしませんが筆頭株主の引受先の手に委ねられている状態です。
前途はいばらの道であることに変わりはありませんね。
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Posted by ohbayashiblog at 07:55│Comments(4)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 時事ネタでビックリ箱! | 税務会計をもっとカンタンに!

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この記事へのコメント
5
よく「勘定足りて銭足らず」って言いますよ!
特に先生方はね・・
しかし、こりゃオカシイんです
そんなことない、有り得ないです
有り得るのは
勘定が正しいか?
銭が正しいです
ところが、我ら日本人先生の言ってることは正しいと思っちゃう、
これが間違い、正すは、「勘定」の方なんです
勉強ばっかしてっから、瞳が曇っちゃう、所詮勘定なんざ、帳簿でヴァーチャル、実態は勘定にあるのです
頭ばっかで、それも会計がらみは欧米からの輸入学問だ
日本の学者はボクの話に因って「銭本位会計」を作って欲しいものです

Posted by レンタル携帯の末坊 at 2008年08月27日 16:50
すみません、前々行の修正
実態は、「勘定」じゃなくって、「銭」でした
Posted by レンタル携帯の末坊 at 2008年08月27日 19:45
末坊さま
連続投稿ありがとうございます。
たしかに、会計が欧米からの輸入学問であるがゆえに、決算書(特に損益計算書)を眺めただけでは、倒産の理由がわかりませんね。
それがゆえに、ブログネタに困らないわけですが(苦笑)
「銭本位会計」というのが、もしできれば、誰にでも倒産の理由がわかると思います。
でも、結局のところ通帳残高が全てですね。
この記事も結局は、預金残高が足りませんといってるわけですし(微笑)
Posted by 川越名物☆税務と会計のビックリ箱 at 2008年08月27日 21:48
初めまして。
現在企業で与信管理に携わり始めた者です。

いまいち運転資金のサイクルというのがピンと来ません。
日数の算出方法を教えていただけませんか?
また、現預金のサイクルも・・・。

昨今黒字倒産が多いので、少しでも視点を多くしたいと思っています。

不躾な質問ではありますが、ご教授お願いします。
Posted by リーマン兄弟 at 2008年10月15日 20:07

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