2008年07月19日

倒産のヒントは、どこから読み取るのか?

民事再生手続と監督委員

東証1部上場の不動産開発会社、ゼファーの民事再生というニュースが入ってきました。
上場企業の倒産が続きますね。
このゼファーの事例
典型的な黒字倒産ですね。
会計の初心者の方は、どうも黒字なのになんで倒産するのか不思議で仕方ないのかも知れません。
もちろん、理屈があって倒産するのですが、理屈を学ぶよりも事例研究でその秘密を探ってみると意外とカンタンにヒントが見つかるものですよ。
では、経常利益を時系列で並べてみましょう。
3,844千円(平成16年3月期)
4,958千円(平成17年3月期)
7,739千円(平成18年3月期)
10,172千円(平成19年3月期)
8,009千円(平成20年3月期)
民事再生を申請する直前の決算は、黒字
そして、その前期は直近5年間で最高益
なのに、なぜ倒産???
実は、会社というのは赤字黒字に関係なく倒産します。
資金ショートで倒産するということです。
では、運転資金のサイクルを見てみましょう。
152日(平成18年3月期)
201日(平成19年3月期)
355日(平成20年3月期)
(いずれも推定値です)
倒産直前の運転資金は、2年前の決算と比較すると約2.3倍
しかも、約1年分の売上に相当する運転資金が必要というのは、尋常ではありません。
ちなみに、約1年分の運転資金が必要なのに、ひと月分の現預金しかありません。
黒字倒産するのは、当然でしょう。
このように、損益計算書を見ているだけでは、実態はわかりません。
世の中は、売上と利益が大切であるかのようにいわれます。
それは、ある意味正しい!
でも、貸借対照表の中に倒産のサインがあるということを忘れてはいけません。
営業債権、棚卸資産、営業債務のバランスに対して、現預金がいくらあるのか?
答えは、損益計算書ではなく、貸借対照表にあるのです。
詳しくは、拙著「セレブな決算書、メタボな決算書」をご覧ください。
トヨタ自動車のように、世界中からいつでも好きなだけ資金を調達できる会社であれば、極端な話、現預金はゼロでも構いません。
でも、そうでなければ、運転資金を確保しているか、していないかで明暗が分かれるんですね。
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Posted by ohbayashiblog at 07:55│Comments(2)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 時事ネタでビックリ箱! | 税務会計をもっとカンタンに!

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この記事へのコメント
そういえば、いつのまにか、ブログが硬派なイメージに!
イメチェンですか?!(^o^)丿
Posted by kimutax@税金まにあ at 2008年07月19日 09:19
税金まにあ様
いらっしゃいませ。
イメチェンとも言えますが、時事ネタに過剰反応するところは、当初より変わっておりません(微笑)
Posted by 川越名物☆税務と会計のビックリ箱 at 2008年07月19日 20:31

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