2019年02月14日

真の多角化と関係のない分散

「事業についての有効な定義をもてないことは危
険信号である。市場や顧客と無関係に事業を行っ
ていることになる。さらには共通の知識や労力の
相乗効果を実現する真の多角化ではなく,知識労力
とは関係のない分散を行っていることになる。」
創造する経営者P264

人が多くなれば多くなるほど違う考え方の人間が
増えていきます。

ひとり一人が考えていることを全て実現しようと
すると迷走が始まります。

天ぷら屋なのに,カレーが食べたい,寿司が食べ
たい。

ラーメンが食べたいというお客さまの声に全て答
えていたら,天ぷら屋としての本業がおかしくな
ります。

カレー専門,寿司専門,ラーメン専門でやってい
るところには,いくら天ぷら屋としての技術が高
くても敵いません。

これが,「真の多角化ではなく,知識労力とは関係
のない分散を行っていること」の意味するところ
です。

ところが,天ぷら屋でラーメンを売るといった誰
でもわかるような事例であれば,明らかにおかし
いと気づきます。

問題なのは,目に見えておかしいと気が付かない
ような仕事で,知らず知らずのうちに,無理に手を
広げ,なんでも屋になっていることです。

訪問型の営業であれば,行動半径がある程度集中
していることが望ましいわけです。

ところが,あらゆるお客さまの要望に応えている
うちに,行動半径が広がり,行動半径の拡大に見
合った投資や人材の確保がおろそかになって,あ
えなく挫折というパターンになることが多いです。

このパターンは,扱っている商品サービスや客層
に大きなブレはなく,天ぷら屋でラーメンを売る
ような無茶苦茶な行動に見えないだけに,落とし
穴にはまりやすいわけです。

行動半径をどこまでに設定するか,あるいは行動
半径を広げるのであれば,どんな条件を満たした
ときなのかを明確に定めないと人間は無鉄砲な行
動に出てしまうわけですね。

太古の昔であれば,このような行動指針を定めな
くても天候や天敵の存在などの制約要因で自ずと
適切な行動指針が出来上がってしまったのかも知
れません。

ところが,天候や天敵の制約がなくなると自制し
た行動がとれないのが人間なのかも知れません。

勘や経験だけで行動し,行動指針を文書化をして
おかないと,知らず知らずのうちに,よろず屋に
なってしまうのが人間です。

それだけに,勘や経験といった人によって価値観
が異なるものに頼りっきりになるのではなく,組
織としてなされるべきことをなす指針である事業
についての有効な定義を文書化し周知徹底する必
要があるということですね。

なんとなく定義しただけではダメです。
勘や経験とは違うのですから,必ず文書化するこ
とです。

そうでないと,スグに勘や経験の世界に逆戻りです。

まあ,この辺は拙者も頭が痛いところではあります
が,あなたは,事業についての有効な定義を持
っているでしょうか?

行き当たりばったりの行動で,「知識労力とは
関係のない分散」を行っていないでしょうか? 

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2019年02月07日

「習うより慣れよ」は大きな間違い?

「まとまりのある仕事を与えられず,要素動作だ
けを教えられるとき,学んだことを捨てる能力は
増大するどころか減少する。そのとき働く人たち
は,知識や理解ではなく経験や習慣だけを獲得す
る。さらにまた,計画するどころか知る必要もなく
単に実行しさえすればよいとするならば,あらゆ
る変化は働く人たちにとって理解不能なものと感
じられ,心理的な安定に対する脅威を意味する。」
現代の経営下P135

仕事は,習うより慣れろという世界が未だに幅を
きかせています。

理屈よりも,マニュアルに書いてあるとおりに仕
事をこなせば良いということです。

しかも,機械化が遅れていた分野では,人間が機械
のように働いてもらう必要がありました。

人間が機械であることを要求するような仕事では,
「知識や理解ではなく経験や習慣だけを獲得」す
ることがとても重要でした。

人権的な問題がありますが,そのように働いてく
れる方が,奴隷のように働いてもらうには好都合
だったと思われます。

ところが,多くの仕事が機械に置き換えられ,知識
産業の時代となりました。

そして人を奴隷のように扱うことは人権的に問題
であるとされる時代にもなったわけです。

そうなると,いままで有効であった仕事に対する
考え方を変えざるを得ません。

知識産業の時代になったがゆえに,仕事のやり方
を絶えず変えていかなくてはいけない時代となっ
たということです。

このような時代に,古典的ともいえる仕事の仕方
をされ,変化が理解不能なものと感じられ,脅威と
感じるような感覚でいると,いままでの常識を覆
すようなやり方で勝負を仕掛けてくるニューカマ
ーの餌食になってしまいます。

もちろん,仕事の中には,変わってはいけない
ものがあると思います。

高級な江戸前寿司店が,シャリを手ではなく機械
が握ってもらっては困ります。
伝統工芸品も手造りが基本であって欲しいですね。

しかし,我々の大部分は,伝統的な手法を守らな
ければならない産業に従事しているわけではあり
ません。

古い商慣習や今までと同じやり方を踏襲すれば,
やがては,市場から淘汰される産業に従事してい
る筈です。

では,あるべき仕事の仕方はどうなるのでしょう
か?

いわれたことをやるのではなく自分の役割を意識
し,なすべきことをなす(貢献する)ためにどうす
ればいいかを自らの判断で考えるということです。

もちろん,これを実践するには周囲と意見をぶつ
け合うことも必要です。
このやり方は,よくないんじゃないか?

こうした方がいいんじゃないかというコミュニケ
ーションなしに,黙って実行すると変な人になっ
てしまいます。

しかし,残念なことにまだ過渡期なのでしょうか?
われわれの意識も仕事の仕方も,昔ながらのやり
方を引きずっているように思います。

前任者がこのやり方をやっていたので,自分もそ
れに従いましたという言い訳が横行し,さらに始
末が悪いのは,上司が昔ながらのやり方を強制(パワ
ハラ)しかねないということですね。

ところが,習うより慣れろという世界に慣れ親し
んできたわれわれ人間とっては,習うより慣れろ
という世界から足を洗うことは,非常に難しいこ
とです。

気がついたら,習うより慣れろを強要し,馬車馬
のように扱ってしまうわけで,実際にブラック企
業とされるところは,未だにこのやり方です。

さて,あなたの仕事は,どうなっているでしょうか?
習うより慣れろの世界でしょうか? 

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2019年01月31日

生産性をあげる地道な習慣


「知識労働では,恐怖による生産性の向上はあり
えない。自ら動機をもち,自ら方向を決めるのでな
ければ,生産的に働くことはできない。自ら何かを
生み出せなければならない。」
マネジメント上P244

現代では,恐怖による生産性の向上などありえな
いというのは,すんなり来ると思うのですが,そう
でもなかった時代の方が長かったのかも知れません。

長いこと,狩猟採集生活をしていた人間にとって,
仕事(狩り)がないということは,餓死を意味し
ていました。

時代が下っても,人間にとって,仕事を失うこと
は,餓死を意味していたので,馬車馬のように働
かされる奴隷のような仕事でも,ないよりはまし
だったわけです。

もしかしたら,今でも,多少理不尽なことや,上司
からのパワハラがあったとしても,会社を辞めた
らマズいという恐怖心が忠誠心の源泉という状態
なのかも知れません。

いわゆる超優良企業が,実はブラック体質だとし
ても,転職すれば,給与も社会的地位な地位も下
がるのがハッキリすると,人は辞めるのを我慢し
て,なんとか食い下がろうとします。

それが度を過ぎてしまったのが,電通社員の自殺
事件の本質ともいえます。

電通を中途退職すれば,電通以上の会社には,
ほぼ100%就職できませんが,プライドが許せ
なかったのでしょうね。

しかし,会社を辞めて給与が下がることはあっても,
贅沢をいわなければ求人はあります。

邪魔をしているとすれば,いわゆる上場会社に勤
めているというプライドが邪魔するかも知れませ
んが,飢えの恐怖も経済的な困窮に対する恐怖か
らも解放されたわけです。

つまらないプライドや地位を捨てる恐怖よりも,
命の方がはるかに大切な筈なのですが,そういう
風に思わない状態に追い込まれてしまうのは,悲
しいことです。

しかし,「恐怖による生産性の向上」から脱却し,
「自ら動機をもち,自ら方向を決める」というあた
らしい仕事の仕方は,人間の歴史からみると極め
て日が浅いということになりますね。

冷静な判断が出来なくなってしまうのも,無理の
ないことなのかも知れません。

では,「恐怖による生産性の向上」ではなく「「自
ら動機をもち,自ら方向を決める」ことによって,
生産的に働くにはどうしたら良いのでしょうか?

具体的には,「何かをすることに決めたら,何を期
待するかを書き留めて,定期的に検証することを
繰り返すことを通じて,自らの強みを知る」(明日
を支配するものP194参照)というフィードバック
分析です。

フィードバック分析を繰り返しながら,自らの強
みと仕事の仕方,価値観を見つけ出すことが必要
だということですね。

こうした生産性をあげる地道な習慣を積み重ねる
ことで,生産性をあげていくのが知識労働です。

さて,あなたの働く動機は何でしょうか?
じっくりと考えてみたことがあるでしょうか?

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2019年01月24日

効率化よりも差別化を追求する

「非営利組織に働くあらゆる者が何度も何度も繰
り返すべき究極の問いは,『自分はいかなる成果に
ついて責任をもつべきか,この組織はいかなる成
果について責任をもつべきか,自分とこの組織は
何をもって憶えられたいか』である。」
非営利組織の経営P159

これは,非営利組織だけに限らないことですが,比
較的あたらしい概念なのかも知れません。

そもそも,あらゆる者が自分と組織の成果と責任
を深く考える必要がなかったのです。

多くの組織において,成果とは時間当たりの生産
量であり経済的な利益をあげることでした。

今でこそ,人間は肥満による不摂生が原因で死に
至りますが,20世紀の半ばまでは,餓死する危険
がありました。

時間当たりの生産量をあげて,物資の不足を補う
必要がありました。

しかも時間当たりの生産量をあげるためには…
人間が機械のように,黙々と働いてもらう必要が
あったということです。

「あらゆる者が自分と組織の成果と責任を深く考
える」ことは,むしろ生産性を阻害する要因になっ
たかも知れません。

余計なことを考える暇があったら,黙って手足を
動かしてくれた方が良かったのです。

残念ながら,餓死と隣り合わせだった時代は,そう
せざるを得なかったのでしょう。

そして,その当時働いていた人間も,仕事が面白
いかどうかは,あまり関係なく飢えをしのぐため
に働かざるを得なかったと思います。

しかし,物資が行き渡り,人間が機械のように働か
なくてはいけない作業の多くが機械化されました。

成果は,単位あたりの生産量ではなく,ひと手間,
ひと工夫をすることによって,差別化に成功する
ことによってもたらされる時代になったわけです。

ひと手間やひと工夫をするためには,目の前の課
題を黙々とこなすだけでは,いい知恵が浮かんで
きません。

お客さまとの関わりの中から,見つけ出すわけで
すから,顧客に対する貢献と責任が要求されると
いうことです。

さて,冒頭に戻りましょう。
「非営利組織に働くあらゆる者が何度も何度も繰
り返すべき究極の問いは,『自分はいかなる成果に
ついて責任をもつべきか,この組織はいかなる成
果について責任をもつべきか,自分とこの組織は
何をもって憶えられたいか』である。」

これは,知識労働者としての仕事の仕方と生産性
について述べられているものであるということです。

ところが,未だに生産性とは,いかに効率をあげて,
目の前の仕事をそつなくこなすかということに関
心が向かってしまっているように思います。

まあ,ムリもありません。
われわれ人間は,有史以来ずっと目の前の課題を
効率よくこなすことに夢中になってきたわけです。

しかし,効率化の落とし穴は,お客さまの望んで
いない商品やサービスを効率化して自己満足に陥
ってしまうことです。

ところが,効率化よりも,差別化だの,顧客に対
する責任や貢献が大事だといわれても,違和感を
感じるのが普通なのかも知れません。

いわゆるビジネス書も差別化や顧客満足よりも,
時短や効率化を題材にした本の方が売れていると
思います。

時短や効率化よりも手間暇のかかる差別化や顧客
満足は,どうも受けが悪いような気がします。

さて,あなたが仕事をすすめていくうえで,大事
だと思うのは,それでも効率化して,さっさと早
く帰ることでしょうか?

それとも,「いかなる成果について責任をもつべき
か,自分とこの組織は何をもって憶えられたいか」
になっているでしょうか?

仕事の効率化よりも差別化を追求するのが,知識
労働だと思います。
そうでなければ,旧態依然の仕事です。

「いかなる成果について責任をもつべきか,自分と
この組織は何をもって憶えられたいか」を考え
差別化する仕事は出来ているでしょうか?

そういう自分は,どうなのよといわれると心苦し
いものがありますが,意外と見落としやすい盲点
ではないかと思います。


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2019年01月17日

情報を与え教育する責任

「情報型組織においては,あらゆる者が,上司と同
僚に対し情報を与え,教育する責任を負う。そして
全員が自らを理解してもらう責任を負う。そのた
めには,自らが負うべき責任と成果についての責
任を考え抜き,書きとめなければならない。そして
それらのことが,上,下,横の人たちに理解される
ようにしなければならない。これこそが,相互信頼
のための唯一の道である。」
非営利組織の経営P130

上司に対して教育をする責任を負うという部分が,
自然にできる職場が意外と少ないような気がします。

上司に情報を与えることは出来ると思います。
情報を与えて,あとは何を判断するかはお任せと
いう感じではないでしょうか?

上司を教育するということは,経験に重点をおい
た仕事の仕方から,情報に重点をおいた仕事の仕
方に変わりつつあることを意味していると思います。

うなぎ職人は,「串打ち3年裂き8年焼き一生」
といわれます。

経験に重点をおいた仕事だと部下は上司より経験
がありません。
しかも,経験というのは過去の蓄積です。

情報を上司に与えることは出来ても,経験のない
部下は,上司を教育することなんか出来るわけが
ないのです。

ところが,情報に重点をおいた仕事だと情報は過
去の蓄積とは限りません。
情報は,多様化しており,陳腐化も早い。

上司の経験だけでは,対応できない部分が出てく
るわけですね。

わかりやすく言うと,スマホの操作は,上司より
も新入社員の方がよく知っています。

最新のトレンドを取り入れた商品やサービスの提
案は新入社員の方が優れたアイデアを持っている
可能性があります。

部下でも上司を教育することが可能になるという
ことになりますね。

ところが,このような仕事の仕方は,われわれの多
くにとって,なじみがないものです。

学校にしろ,部活にしろ,われわれが経験してきた
組織は,経験がものをいったので,ハッキリとした
上下関係があり,ほぼ一方通行の関係でした。

更に歴史を遡ると,封建社会や奴隷制度もあり上
下関係はもっとハッキリしていたのです。

それが,悪い方向に向かうと古い体育会系体質と
なって,パワハラ暴力の温床となるわけですね。

コンピュータも工作機械もない時代では,人が工
作機械の代わりをしなければなりませんでした。

人道的な問題を別とすれば,人間を工作機械のよ
うに働かせるもっとも効率のよい方法は,権力者
に絶対服従させることでした。

このような仕事の仕方に長い間,われわれは慣ら
されてきたわけです。

急に変えろといわれても,そう簡単に出来るわけ
ではありません。

上司になんとなく進言しにくい。
あるいは,生意気な奴だということで,出る杭を
打ってしまうことが未だに幅を利かせている部分
がありますね。

では,なじみがない仕事の仕方を体得するにはど
うすればいいか?
意識をしなければ,克服することが出来ません。

意識をするための方法として有効なのは,書きと
めるということです。

書きとめたものを何度も見返すことによって克服
していくということですね。

「自らが負うべき責任と成果についての責任を考
え抜き,書きとめなければならない。」といってい
る箇所は,書きとめることによって,いままでの悪
癖をあらため,経験や勘だけで付け焼刃的に対処
してきたしてきたことを超えるような,もっと次
元の高い仕事をするためのベースとなるものです。

自らが負うべき責任と成果についての責任を考え
抜き,それを書きとめることを習慣とすれば,出
る杭を打ちたいところを踏みとどまって適切な対
処が出来るようになるかも知れません。

また,部下も自らが負うべき責任と成果について
の責任を考え抜き,それを書きとめることを習慣
とすれば,ダメな上司に認められなくても,お客
さまに認めてもらえるかも知れません。

お客さまに認めれもらうということは,成果をあ
げることに繋がりますから,抜擢されるチャンス
が増えてくるわけです。

おそらく,経験だけに重点をおいた仕事では,時の
流れの早さについていけず,成果をあげることは
難しくなってくるのではないでしょうか?

業績の差が,案外こんなところにあらわれるとい
うことかも知れませんね。

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2018年12月28日

【成果をあげる習慣】成果をもたらすべく進み始める

「非営利組織のマーケティングは,組織全体が達
成したいものを知り,組織内の全員がその目標と
その価値に合意し,成果をもたらすべく進み始め
たときに効果を発します。」
非営利組織の経営P94

非営利組織に限らず,あらゆる組織に参考になる
ことですね。
ところが,実際に実行するのは難しいことです。

組織全体の目標と価値に合意したとしても,日常
の業務はイレギュラーの連続です。

理想や理念があっても,目の前にある仕事に忙殺
されて,場当たり的な対応になると,理想や理念と
いうものがどっかへ消えてしまいます。

こうなるのは,どんな重要な会議であっても,爆発
音が聞こえればとっさに,窓から外の様子をみる
ことからわかるように,目の前におきた現象が最
優先されるように脳がプログラムされているのが
原因でしょう。

このように脳がプログラムされていないと,われ
われの命はいくつあっても足りませんね。

爆発音が聞こえても,これは重要な会議だからと
議論していたら,下手すると焼け死んでしまいます。

どんな重要な会議でも,とっさに中断できるという
本能は,ありがたいものがありますが,それが災い
となることが多いから困ったものです。

場当たり的な対応は,自然界で食うか食われるか
の世界では有効すが,知識労働社会で成果をあげ
る場合には,足かせとなります。

この足かせを取り払うことで成果をあげることが
出来るのですが,現場の仕事に没頭している立場
の人にとっては,場当たり的な対応から抜け出す
のは難しいことです。

しかも,自ら率先して,場当たり的な対応にストップ
をかけることを要求するのは,酷というものです。

やはり,ここは,大所高所から意見を言うべき立
場にいるリーダー的な役割の人が場当たり的な対
応にストップをかけるべきですし,それがまさに
リーダーとして,なされるべき仕事です。

ところが,肝心のリーダーが場当たり的な対応を
してしまうことがありますね。

特に業績が悪くなると,組織全体の目標と価値を
忘れて,資金繰りだけに没頭し,反社会的な行動
に陥るリーダーがいます。

企業の不祥事は,ほとんどこれといってもいいで
しょう。

組織全体の目標と価値と合うか合わないか?
また,組織全体の目標と価値からして,廃棄縮小
すべきものか?

そして,組織全体の目標と価値として,なされる
べき仕事は何か?

これを考えないと成果をあげることは難しいとい
うことですね。

さて,あなたの仕事は,組織全体の目標と価値し
ているでしょうか?

目の前の仕事に没頭して,そんなことを考える余
裕すらないのであれば,一度立ち止まって考える
必要がありそうですね。

われわれは,成果をもたらすべく進み始めなければ
ならないのですから…

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2018年12月25日

利益は誰のものかは,不毛な議論


「これまで利益とされてきたものは,実は,明日の
ためのコストにすぎない。」
「したがって最大の問題は,リスクに見合うもの
だけのものがあるかどうかである。」

断絶の時代第二部第7章

「これまで利益とされてきたもの」とあるように,
利益というものは,あくまでも利益であって独立
した概念だったわけです。

今日の企業会計でも,利益とは,売上から原価(コ
スト)控除した余剰分であって,利益はコストと
はみなされません。

それはさておき,これからは,利益を明日のための
コストだと考えましょうとするのが,ドラッカー
からの提案です。

利益を狩猟生活時代の獲物として捉えるならば,
それは構成員に公平に分配すべきものであるとい
うことになります。

狩猟生活時代は,当然のことながら冷凍保存技術
などありません。

獲物は,すべて食べつくす必要があるからです。
この論理を現代の事業活動に当てはめると大変な
ことになります。

まず,構成員は誰かということになります。
ちょっと最近,あるいま今でも?

構成員は株主であるから,全部配当に回すべきで
あるという極端な企業乗っ取り屋が暗躍しました。

もう一つの考え方は,1960年代から1970年代頃が
全盛だったのでしょうか?

構成員は従業員であるから,従業員の待遇を向上
させるべきであるするもので,資本家は搾取する
存在であり,敵視の対象であるとするマルクス的
な労働争議となりました。

しかし,いずれもが無効であったといっていい
でしょう。

西武鉄道が以前,投資ファンドに乗っ取られそう
になりましたが,投資ファンドは,不採算路線の
廃止を提案してきました。

確かに経済効率を考えると不採算路線は廃止すべ
きとなりますが,鉄道には,交通弱者の貴重な足
であり,これを奪うことが許さていいのかという
公共的な側面があります。

経済効率だけを優先し,社会的責任は放棄しても
良しとすることに,違和感を抱く人が多いのでは
ないでしょうか?

また,企業は従業員のものであるとする考え方が
蔓延するのも問題です。

若い方はご存知ないかも知れませんが,かつての
国鉄(現在のJR)は,ストだらけで,車内は汚く,
駅のトイレは悪臭が漂っていました。

社員を幸せにする会社というのが,流行りました
が,私も意外と古い人間ですので(苦笑)

社員の幸せを最優先に考えた国鉄が,どんな醜態
を晒していたかをを思い出し,未だに社員を幸せ
にする会社というフレーズに強い嫌悪感があります。

会社は社員のためにあるとすると,肝心の顧客満
足度の視点がなくなり従業員の満足を顧客に押し
つけ,嫌なら乗るなみたいな体質になってしまい
ます。

結局,乗っ取り屋も従業員満足も,多くの支持を
得ることが出来ず,目論見通りには進みませんで
した。

利益は,狩猟生活時代の獲物とは違うということ
の証明だったといえるかも知れません。

ちょっと笑い話かも知れませんが,現代でも狩猟
生活を営んでいる部族がいます。

この部族に農業を根付かせようとヤギを与えた
ら,全部平らげてしまうので,農業がなかなか根付
かないそうです。

農業を根付かせるためには,自分たちが食べるヤ
ギと再生産が可能な分だけ,一部のヤギを繁殖に
まわさなければなりません。

これと全く同じ理屈が利益にも当てはまるという
ことです。

事業を継続可能な必要最小限利益を稼ぎ,将来に
投資しなければならないのです。

また,利益を獲物として捉えると多いほうがいい
ということになり,ムリをするとヤギを全部平ら
げてしまった部族のようになってしまいます。

そして,利益は多いほうがいいという考え方は,し
ばしば粉飾決算や不正行為の温床にもなります。

利益が獲物だった時代の仕事は,狩りに出かけて
獲物を仕留め,構成員に分配したら,終わりという
一過性のものだったわけです。

この時代は,利益はあくまでも利益でありコスト
とは無関係のものだったわけです。

ところが,現代社会における事業活動は一過性の
ものでは困るわけです。
継続性が要求されるわけですね。

しかも,われわれの寿命も狩猟採集生活とは比べ
物にならないほど長くなりました。

狩りをしたら,それで一件落着という仕事の仕方
は長くて30年しか生きられない時代であれば,そ
れでいいのかも知れません。

しかし,われわれは,もはや狩猟採集生活に戻るこ
とは出来ません。

落ち着いて考えれば,わかりそうなものなのかも
知れませんが,先進国ですら,多くの人が飢えと戦
い,まさに食べるためだけに働いていた時代が長
かったので,利益をコストと考える感覚が定着し
にくいのかも知れません。

利益をコストだと考えないがゆえに,利益は
誰のものかという不毛な議論が起きるわけです。

利益は,明日に備えるためのコストとして捉える
感覚が,まだまだ一般的に受け入れがたく,利益
は,獲物の如く,分配すべきものと扱ってしまう
感覚がなかなか抜けないということですね。

われわれの感覚が利益を誤った方向に導く習性
が抜けないのであれば,いっその事,利益と呼ぶ
のはやめようというドラッカーの提案は,ある種
の解決策を示しているように思うのですが,いか
がでしょうか?

さて,あなたにとっての利益は何でしょうか?
やはり,利益は利益でしょうか?

それとも,未来のコストだという提案を受け入れ
られますか?

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2018年12月14日

オーナー社長と従業員の長時間労働は本質的に異なる


「人は,一つの動作しかしないと疲労する。心理的
な退屈以前の問題として,生理的な疲労が出る。乳
酸がたまり視力が落ちる。反応が遅くなりムラが
出る。」
マネジメント上P234

「自らのものではないスピード,リズム,持続力を
強要されるほど,人を疲れさせ,抗わせ ,いらつか
せるものはない。人はみな,それらのことに耐えら
れない。」
マネジメント上P235

人間の特性をよくあらわしていると思います。
ところが,人間の特性をいかしていない仕事がま
かり通ることがあります。

いわゆるブラック企業は,「自らのものではないス
ピード,リズム,持続力を強要」しているように思
います。

ブラック企業のような仕事の仕方は,今に始まっ
たことではありません。

人間が集団で仕事をするようになった太古の昔か
ら続いている仕事の仕方といえます。

人類の歴史で,人権的な問題はさておき奴隷の存
在は切っても切れない関係にありました。

奴隷は,「自らのものではないスピード,リズム,持
続力を強要」されていたわけです。

そして,動けなくなると虫けらのように処分され
ていました。

人間の出来た指揮官に恵まれた場合は,それなり
に丁重に扱われたこともあったらしいですが,
大抵は,動けなくなると処刑でした。

人権などあったものではありません。
しかし,当時と現代とで大きく違うのは,食糧事情
があまりにも悪かったということですね。

そして,ブルトーザーもクレーンもありませんで
した。

人間がブルトーザーやクレーンの役割を担い,農
地を開墾し,水害などの危険から身を守らなけれ
ばなりませんでした。

当時の人が奴隷に対してどのような感情を持って
いたのか?

当時の人の人権に対する考え方や価値観がどのよ
うなものであったのか?

本当のところは,よくわかりませんが,人権よりも
飢餓や災害の危機を回避することが,全てに優先
したのではないかと思います。

明治時代の女工哀史に代表されるように,女工は
結核に罹り,10年も働くことは出来ませんでした。

しかし,女工という働き口があったことによって,
間引きや餓死が減ったという事実があるようです。

特に女性は間引きの対象になりやすかったらしい
のです。

皮肉な事実なのかも知れませんが,結核で命を落
とした女工は,結核に罹る以前に,間引きや餓死で
命を落とす可能性が高かったということです。

女工にとって,餓死と結核のどちらが幸せだった
のか複雑なところですが,少しでも長く生きると
いう意味では,,女工になる方が幸せだったのだろ
うと思います。

実際に結核を患わずに仕事を全うした女工は,当
時としては,恵まれた暮らしをしたようです。

とはいえ,今日では少なくとも餓死する可能性は
ほとんどなく,むしろ肥満が原因で命を落とす時
代です。

しかも,多くの肉体労働が機械に置き換わりました。
ところが,時代の進歩に仕事の仕方や価値観が追
いついていないような場面に遭遇します。

人が,ブルトーザーやクレーンの代わりをやらざ
るを得なかった時代の仕事ぶりから抜けきること
は,思ったほど簡単ではないようです。

「自らのものではないスピード,リズム,持続力を
強要」するブラック企業があとを絶ちません。

ブラック企業として槍玉にあがった企業がありま
すが,創業者や一代で財をなす人は,たいていブ
ラック企業的な長時間労働をしてきた人です。

定時に帰って,土日はしっかり休み,お盆と正月
は実家に帰るようなことをしていたら,宝くじに
当たるか,稀有な才能がない限り,財をなすこと
はムリだと思います。

休日返上で,長時間労働あたり前の世界でないと
ダメで残業もせずに成果をあげるなんて,詐欺か
まやかしだと思っていると思います。

実際に,ビル・ゲイツの起業物語を読むと,不眠
不休で働いています。

ビル・ゲイツは,残業せずにサッサと帰り,効率
よく仕事をしたから成果をあげたわけではないの
です。

ブラック企業といわれても,幹部の人間は,ピン
と来ないのかも知れません。オレは,常にこれだ
けやってきたんだと開き直るかも知れません。

しかし,同じ長時間労働でも,「自らのものではな
いスピード,リズム,持続力を強要」されたものと,
自らの野心のために率先して長時間労働を買って
出たものとは質が違うということです。

しかも,世の中の人がみな,そのような働きに耐
えられるわけではないのです。

また,奴隷時代のように,要求した仕事が出来な
ければ,処刑するか餓死させることが許された時
代でもありません。

もちろん,ゼロの状態から,何かを為すには,
今も昔も馬車馬のように働く人を必要とすることに
変わりないと思います。

いわゆる昔ながらのモーレツ社員が全く過去のも
のになったわけではない筈です。

しかし,全員に要求するのは,やはり間違ってい
ます。

自らの野心のための長時間労働とごく普通の平凡な
人間の長時間労働は,本質的に異なることを意外
とオーナー社長は気がついていないことが多い
かも知れません。

しかも,奴隷時代のような馬車馬のような働きでは
なく,その人の強みや創造性によって成果をあ
げる時代になったことも忘れてはいけません。

「自らのものではないスピード,リズム,持続力を
強要」することは,社会的責任として許されない
というだけでなく,肝心の業績も働くひとの創造
性が失われて,命取りになる可能性があるという
ことですね。

さて,あなたの職場はどうでしょうか?
「自らのものではないスピード,リズム,持続力を
強要」されていますか?

それとも,ある程度の裁量が許されているでしょうか?

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2018年12月07日

作り笑いと本気の笑顔

「人が生産的であるためには,仕事のスピード,リ
ズム,持続時間を自らコントロールできなければ
ならない。したがって,仕事は均一に設計しなけれ
ばならないが,労働には多様性をもたせなければ
ならない。スピード,リズム,持続時間を変える余
地を残しておかなければならない。仕事の手順も
頻繁に変える必要がある。」
(マネジメント上P235)

「仕事は均一に設計しなければならない」という
部分は,ファーストフードに代表される仕事のマ
ニュアル化ですね。

昨日入ってきた新人でも,マニュアル通りにやれ
ば,そこそこ仕事がこなせるというマニュアル化
というのは,ある意味画期的だったのかも知れま
せん。

それまで,接客も味もイマイチだった飲食店をど
んどん淘汰し,日本の飲食業界に革命をもたらし
たわけです。

ファーストフードの味については,セントラルキ
ッチン方式でやっている限り,こだわりの専門店
には勝てないと思います。

しかし,接客については,その街の一番になれる
可能性を残していますが,実際にはそうなってい
ないのが実態ではないでしょうか?

同じようにマニュアル化が徹底されている東京デ
ィズニーリゾートの接客よりも,ファーストフー
ドは劣っているように思います。

ファーストフードの接客は,どうもワンパターン
で,最初はいいけどだんだんと飽きてきます。

ウリだったハズのスマイルも,ディズニーリゾー
トのスマイルに比べると作り笑いに思えてしまう
のです。

そもそも,時間給でシフトが終わったら,サッサ
と帰るファーストフードとアルバイトとはいえ,
比較的長時間労働で,接客の研修時間に多くを割
いているディズニーリゾートを比較すること自体
が酷かも知れません。

ディズニーリゾートには,マニュアル化と同時に,
アルバイトにもある程度の裁量が与えられている
ことが大きいのかも知れません。

「労働には多様性をもたせなければならない。ス
ピード,リズム,持続時間を変える余地を残してお
かなければならない。仕事の手順も頻繁に変える
必要がある」
という部分で差がついているように思います。

マニュアル化されているから,つくり笑いになる
のではなく,マニュアル化しても自由度があるか
ら,本気の笑顔になるということですね。

もともとマニュル化は,アメリカの軍事産業が,
兵器を大量生産するために編み出したものです。

さらに元を正すと,ピラミッドや万里の長城も,
奴隷に石を運ぶように指示するマニュアルがあっ
たのかも知れません。

肝心なのは,マニュアル化はあくまでも生産効率,
あるいは経済効率を優先させるもので,創造性を
要求するものではないのです。

いってみれば,人間がショベルカーやブルドーザ
のような役割を果たす時代の産物です。

しかし,今では生産効率や経済効率だけで,成果
をあげるのではなく,創造性を発揮し,差別化に
よって成果をあげる時代です。

創造性を発揮するためには,人からの強制ではな
く,ある程度の裁量や自主性を尊重することで創
造性は発揮されます。

しかし,そのような仕事ぶりが要求されるように
なった歴史が浅いだけに,われわれは,まだ過去
の仕事ぶりに引きずられているのかも知れません。

仕事をマニュアル化して,それだけで満足で終わ
ってしまっているのかもしれません。
さて,あなたの職場はどうでしょうか?

つくり笑いを強制されているでしょうか?

それとも,あなたの笑顔は本気の笑顔になってい
るでしょうか?

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2018年11月29日

仕事は常にコミットをする

「知識労働者は,自らのためにも,貢献,集中,目的
的な企業家精神にコミットしなければならない。」
創造する経営者P306

経営者が,貢献,集中,目的についてコミットしな
ければならないといのは,当然です。

さもなければ,倒産するか,倒産しないまでも下請
け的な仕事しかできません。

ところが,経営者ではなく,労働者(知識労働者)が
コミットするというのは,なかなか難しいものだ
と思います。

マニュアル化された業務手順にしたがって仕事を
することが要求されるだけで,終わっている場合
も多いのではないでしょうか?

会社によっては,上司から人事考課も兼ねて目標
シートを記入するように強制されてコミットさせ
られるような場合もあるかも知れませんが,もし
強制されなかったら,自らの意思でコミットでき
るでしょうか?

強制されなければ,自らの意思でコミットするこ
とは,よほど意思の強い人でない限り,難しいと思
います。

そもそも,その必要がない仕事があまりにも多か
ったからです。

春になったら,種をまく,秋になったら収穫する。
身の危険が迫ったら,逃げるか戦う。

コミットをしなくても,季節の変化や周囲の状況
の変化が教えてくれたわけです。

われわれの脳や肉体は,その場の状況に応じてそ
つなく対処するにはどうしたらいいかという観点
から進化したといわれています。

もしもの事態や仮定の話から出発して,何かを成
し遂げる能力も備わっていますが,その場の状況
に応じて対処することが常に優先されます。

実際,そうでないと困りますよね。
考え事をしているときに,火事が起きたら逃げな
いといけません。

火事から危険を回避するより,考え事の方が優先
されたら命がいくつあっても足りません。

つまり,われわれは,自然とコミットが出来るよう
な体の構造をしていないということです。

しかも,われわれのかつての仕事が,春になったら
種をまく仕事が機械に変わり,害虫や病気に強い
苗をつくるにはどうしたらいいかという知識労働
に変わったということです。

その場の状況に応じて対処する仕事では,状況を
あらかじめ予想して対処する仕事にかなうわけが
ないのです。

それゆえのコミットというわけです。
ところが,コミットをするという作業は,われわれ
が本質的に備えている能力ではありません。

常に後回しにされ,忘れ去られる運命にあります。
それゆえに,なんども繰り返し,ときには挫折を重
ねながら,習慣化することによって克服していく
ということですね。

「成果をあげることは習慣である。」(経営者の条
件P15)ということに繋がっていきます。

これを書いている拙者がうまく実践できているか
といわれると非常に耳が痛いですけどね(苦笑)

しかも,コミットしたことが,上手くいけばいい
ですけれども,上手くいかないときは,自分のコ
ミットから,目をそらしたくなります。

人間の脳は,ある意味ご都合主義ですし,失望や
不満足が続くと脳にストレスがかかるので,逃れ
ようとする習性があります。

コミットするということは,良いことばかりでは
なく,失望や不満足な結果と向き合わざるを得な
いので,本能的に避けたいものなのです。

それに対して敢えて向き合える人が,現代社会で
成果をあげる人です。

さて,あなたは,自らの仕事にコミットをする習慣
を身に着けているでしょうか?

それとも,周囲の顔を伺いながら,そつなく仕事を
こなすことに夢中ですか?

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